規制改革会議が初会合 甘利氏「政治がダイナマイトに」
政府は24日午前、首相官邸で規制改革会議(議長・岡素之住友商事相談役)の初会合を開いた。今後の議論に向け、出席者から農業や医療、介護などの分野での規制改革の必要性と改革反対を乗り越えるための政治のリーダーシップ発揮を求める意見が出された。終了後岡氏はメンバーを兼務する産業競争力会議との連携を強調し、「産業競争力会議は成長戦略を議論し、規制改革会議は成長実現のための障害となる規制を改革していく」と説明した。
話し合う具体的な項目は今後の議論で詰め、24日に論点整理や方向性の決定はしなかった。会議の開催頻度は月1度になる見通し。岡氏は甘利明経済財政・再生相の発言として「政治が(改革反対の勢力に対抗する)ダイナマイトとなってリーダーシップを発揮する」との趣旨を述べたと紹介し、「大変力強い言葉をいただいた」と歓迎した。岡氏は医薬品開発で「(製品のもとになる)シーズが海外に流出することがあってはならない」と指摘。臨床試験期間の短縮をはじめ、農業法人の要件改革、火力発電所増設に関する環境アセスメントの迅速化など問題意識を持っていることを明らかにした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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