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貿易赤字9939億円、5月で最大 アジアからの輸入額過去最大

財務省が19日発表した5月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は9939億円の赤字だった。赤字は11カ月連続で、5月としては前年(9079億円の赤字)を上回り比較できる1979年以降で最大。単月としても過去3番目の高水準だった。前年同月と比べ進んだ円安が、原粗油や液化天然ガス(LNG)など燃料やスマートフォン(スマホ)など通信機の輸入額を押し上げた。

輸入額は前年同月比10.0%増の6兆7616億円で、7カ月連続で増えた。アラブ首長国連邦(UAE)などからの原粗油や、中国からのスマホなど通信機や半導体等電子部品の輸入が増えた。中国からの輸入額は1兆4564億円と単月として過去最大となった。これに伴いアジアからの輸入額も2兆9812億円と過去最大だった。

輸出額は前年同月比10.1%増の5兆7676億円。輸出額の伸び率が輸入額の伸びを上回るのは12年5月以来1年ぶり。米国向けの自動車や灯油、中国向けではペットボトルの原料となる有機化合物などが伸びた。輸出額増は3カ月連続だが円安の影響が大きく、輸出数量は4.8%減と12カ月連続のマイナス。ただし、2月は15.8%減、3月は9.8%減、4月は5.3%減と落ち込み幅の縮小は続いている。

為替レート(税関長公示レートの平均値)は1ドル=99円27銭で、前年同月比23.4%の円安だった。

地域別に見ると、米国向け輸出は1兆413億円と前年同月比16.3%増。5カ月連続で増えた。対米国の貿易黒字も26.3%増の4271億円で5カ月連続で増加。一方、中国との貿易収支は、過去最大となった輸入額が響き、4100億円の赤字。15カ月連続の赤字だった。欧州景気低迷の影響で欧州連合(EU)向け輸出は4.9%減の5291億円で、20カ月連続で減少。これに伴い対EUの貿易収支は887億円の赤字だった。

財務省は貿易収支の今後の見通しについて「輸出数量の対前年同月のマイナスは減ってきてはいる」と指摘。ただし「円安の傾向はみられるが、依然として海外景気の下振れにも留意する必要や燃料価格の動向もあり、確たることを言うのは難しい」(関税局)としている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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