貿易赤字、12年度は最大の8.1兆円
3月は3624億円、燃料輸入が高水準

2013/4/18付
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2012年度の貿易赤字、過去最大に(テレビ東京)

2012年度の貿易赤字、過去最大に(テレビ東京)

財務省が18日発表した2012年度の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は8兆1699億円の赤字だった。年度ベースの赤字は2年連続で、第2次オイルショックの影響を受けた1979、80年度以来。赤字額は単年度で比較可能な79年度以降で過去最大を更新した。

輸入は前年度比3.4%増の72兆1108億円。火力発電用の液化天然ガス(LNG)や原粗油など燃料輸入が高水準で推移したうえ、中国からのスマートフォン(スマホ)など携帯電話の輸入が増えたことが影響した。

一方で輸出は2.1%減の63兆9409億円だった。輸出低迷は中国や欧州連合(EU)向けの減少が主因。中国経済の減速に加え尖閣諸島を巡る日中摩擦の影響で、自動車など中国向けの輸出は9.1%減の11兆3440億円と2年度連続で減った。EU向けも金融危機の影響などで14.1%減の6兆3910億円と、94年度以来の低水準だった。

この結果、対EUの貿易収支は4240億円の赤字で、初の赤字に転落。対中国の貿易収支も3兆9990億円の赤字と、過去最大を更新した。

同時に発表した3月の貿易収支は3624億円の赤字だった。赤字は9カ月連続で、3月としては過去最大となった。

輸入額は前年同月比で5.5%増の6兆6338億円となり、5カ月連続で増えた。為替相場の平均値が対米ドルで前年同月比16.1%の円安で、LNGや原粗油など燃料や半導体など電子部品の輸入額が増えたことが影響した。

輸出額は1.1%増の6兆2714億円で2カ月ぶりの増加。デジタルカメラなど映像機器や自動車などが減少したものの、中国向けプロピレンなど有機化合物などの伸びが補った。

貿易収支の先行きについて財務省は「円安の傾向が見られる一方、海外景気の下振れリスクや燃料価格の動向もある。様々な要因があるので今後の動向を注目していきたい」(関税局)としている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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