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金融ニッポン 永野東京海上社長「新興国進出じっくり」(金融力シンポ)

東京海上日動火災保険の永野毅社長、損害保険ジャパンの桜田謙悟社長、三井住友海上火災保険の柄沢康喜社長は17日午後、「ニッポン金融力会議」のプロジェクト、第4回トップ・シンポジウム「新しい金融の役割を求めて」(主催・日本経済新聞社)のパネル討論に出席した。海外戦略について、東京海上日動の永野氏は「海外に出て行くのは事業の本質」と強調し、事業成長の柱と位置づけた。

討論する(左から)東京海上日動火災保険の永野社長、損害保険ジャパンの桜田社長、三井住友海上火災保険の柄沢社長(17日午後、東京・大手町)

海外進出について「目的は3つある」と話し、具体的には(1)地域や事業の分散を図ること(2)先進国の規模や新興国の成長を取り込むこと(3)海外進出を図る日系企業のビジネスをサポートすること――の3点を説明した。

東京海上日動は主として欧米で大型のM&A(合併・買収)を進めてきた。永野氏はM&Aを「地道な仕事で信頼関係を作ることが鍵になる」と指摘。「(買収が)成功かどうかは10年後、20年後にわかるもので、いま収益が上がっていても成功とは言えない」と述べた。

アジア諸国・地域など新興国への進出は「いつも思っているが、なかなか良いものをリーズナブルな値段で買えるのかは難しい。チャンスが来るまでじっくりやっていく」と話し、慎重に検討する姿勢を見せた。買収ではトップと理念が合うか、買収する企業が強いビジネスモデルを持っているか、主軸となる人材のレベルが高いか、といった点を重視しているという。

損保ジャパンの桜田氏は「何のために海外に行くのかと根源的に問われることが多くなってきた」と明かし、投資家から海外戦略について収益確保を求められていることを示した。M&Aで成功するためには進出する国の成長力や産業を分析する手法で進めるのではなく「そこで何をしたいのか、そのためにどういう手段で出て行くのが良いのかが重要になる」と語った。

三井住友海上の柄沢氏は「チャンスがあって良い案件があれば欧米やアジアにかかわらず、対処していきたい」と言明した。世界の保険・金融業界でトップ水準を目指しているという。特にアジア諸国・地域は「保険制度そのものが黎明(れいめい)期。日本の技術が重要だ」と述べ、日本でのビジネス手法を生かしながら成長を取り込む考えを示した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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