/

金融ニッポン 桜田損保ジャパン社長「成長市場に進出」(金融力シンポ)

損害保険ジャパンの桜田謙悟社長、三井住友海上火災保険の柄沢康喜社長、東京海上日動火災保険の永野毅社長は17日午後、「ニッポン金融力会議」のプロジェクト、第4回トップ・シンポジウム「新しい金融の役割を求めて」(主催・日本経済新聞社)のパネル討論に参加した。冒頭、損害保険会社の成長戦略について議論し、損保ジャパンの桜田氏は「収益性を上げる体質を作っていくことと、新興国など成長できる市場に進出していくことが必要」と述べた。

討論する(左から)東京海上日動火災保険の永野社長、損害保険ジャパンの桜田社長、三井住友海上火災保険の柄沢社長(17日午後、東京・大手町)

日本の生命保険会社や損保は海外の同業他社と比べて収益性が低い点を指摘。経営の軸足を生保や損保に置きながら「プラスアルファといったサービスを国内でどう築いていくかが課題」と話し、国内での新市場開拓が重要との考えを示した。

三井住友海上の柄沢氏は国内市場について「縮小が見込まれる」と予測。海外での投資を積極的に進めていることを説明した。損保業界に共通する課題には(1)国内の人口減少(2)海外投資戦略の進め方(3)自然災害への対応――の3点を挙げた。特に市場が縮小する国内では「政府の成長戦略にそった商品などの提供が急務になっている」と述べ、iPS細胞などの再生医療分野やIT(情報技術)分野など新しいリスクに対応した商品の開発に意欲を示した。

東日本大震災やタイの洪水被害など国内、海外を問わず近年は日本企業が大規模自然被害に巻き込まれている。柄沢氏は「(自然災害は)損保会社にとって大きな脅威。リスク評価モデルの高度化を推進している」と明らかにした。

東京海上日動の永野氏は損保業について、社員が災害の現場に出向いて損害状況を調査するなど、人材に委ねる部分が大きい点を指摘した。特に東日本大震災後は東京海上日動の社員9000人が被災地に行き、家屋の損傷状況などを調べた点をあげ「我々の商品は人であり、(成長していくためには)人材の育成につきる」と強調した。人材育成は顧客からの信頼性を高めるためにも不可欠、とも語った。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

初割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン