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金融ニッポン 宮内オリックス会長「新しい金融、高い専門性で」(金融力シンポ)

新しい金融は「より専門性を高めて、常にサービスとの一体化を図る」と話すオリックスの宮内義彦会長

新しい金融は「より専門性を高めて、常にサービスとの一体化を図る」と話すオリックスの宮内義彦会長

オリックスの宮内義彦会長は17日午後、「ニッポン金融力会議」のプロジェクト、第4回トップ・シンポジウム「新しい金融の役割を求めて」(主催・日本経済新聞社)で講演した。宮内会長はリーマン・ショック後の「新しい金融業」のあり方として「より専門性を高めて、高い収益を目指す。常にサービスとの一体化をもくろむ」と指摘した。航空機リースなら専門知識やマネジメントを請け負い、エンジン部品の取り換え支援など幅広い航空機サービスに取り組んでいることを紹介した。

リーマン・ショック後の金融業の変化は(1)収益力の低下(2)資金をため込む風潮の台頭(3)貸付業務が市場の動きと連動するようになったこと――の3点をあげた。特に「リーマン・ショック後の金融業は過去のような大きな収益を望めなくなった」と指摘。背景には「金融全体が肥大化したとの見方から、規制が強化する流れがある」との考えを示した。

講演ではレバレッジを高める経営スタイルの見直しにも言及した。オリックスはリーマン・ショック前に自己資本利益率(ROE)が19.8%にまで上昇していたが「現在は目標を10%に下げて、それにも届いていない」という。ROEの高さは「資本の薄さを意味しており、現在は15%だとリスクが高いという認識だ」と説明。「レバレッジを高めた事業経営は(規制などから)難しくなり、元には戻らないだろう」との見通しを示した。

基調講演するオリックスの宮内義彦会長(17日午後、東京・大手町)

貸付業務による高い利息収入は今後も得にくく、リース業務を手掛けるオリックスにとってはリースによる与信業務だけでは高い成長が望めない、と展望した。このため「より専門性を高めてデット(融資)からエクイティ(出資)へという難しい事業転換に向けて努力している」と明らかにした。

会場からの質疑では中国経済の先行きを問われたが「どうなるか分からない」と言及を避けた。ただ日本のバブル崩壊について中国が研究している点をあげながら「(日本が)バブルを急速につぶし、極端な政策をとったのは間違いだ」と批判した。

宮内氏は1964年に現在のオリックスである旧オリエント・リースを設立した。成功の秘訣は何か、との質問には「失敗は早く手じまい、成功の兆しがあれば経営資源を集中することだ」と述べた。「成功した事業は(元オリックスの)イチロー選手の打率よりも少ないかもしれないが、失敗を小さくして成功を大きくするよう努力した」と付け加えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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