2019年3月23日(土)

1~3月期GDP、年率5.9%増 内需がけん引

2014/5/15付
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内閣府が15日発表した2014年1~3月期の実質国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調整値で前期比1.5%増、年率換算で5.9%増と6四半期連続のプラスとなった。4月の消費増税前の駆け込み消費が活発化したうえ、企業業績の回復を背景に設備投資が大幅に増加。13年10~12月期(年率0.3%増)から伸び率が急拡大した。QUICKが14日に集計した民間予測の中央値である年率4.3%増も上回り、東日本大震災後の回復期にあたる11年7~9月期(年率10.8%増)以来の高成長だった。生活実感に近い名目成長率は1.2%増、年率で5.1%増となった。

国内経済が成長し続けるうえで、設備投資の回復がカギになる(宮城県大和町のトヨタ『アクア』のエンジン製造ライン)

実質成長率への寄与度で見ると、国内需要が1.7ポイント押し上げた半面、輸出から輸入を差し引いた外需は0.3ポイントの押し下げ要因となった。

内需のうち個人消費は2.1%増と6四半期連続のプラス。消費増税を前に自動車や家電製品といった耐久財に加えて、日用品などでも駆け込み需要が出た。設備投資は4.9%増と4四半期連続のプラス。伸び率は11年10~12月期(8.2%増)以来の高さだった。好調な業績を受けて企業の投資マインドが改善。「ウィンドウズXP」のサポート終了による買い替え需要で、パソコン関連メーカーの設備投資も増えた。

住宅投資は3.1%増と8四半期連続で増えたが、伸び率は10~12月期の4.3%増から鈍化した。旧消費税率の適用条件が9月までの契約だったため駆け込み需要が一足早く発生していたため。公共投資は12年度の補正予算の効果が一巡し2.4%減と5四半期ぶりに減少に転じた。

外需は輸出が6.0%増。自動車や半導体製造装置が伸びた。一方、輸入は原油や天然ガスが伸びて6.3%増だった。その結果、成長率に対する外需寄与度は3四半期連続でマイナスだった。

総合的な物価動向を示すGDPデフレーターは前年同期比でプラス0.0%となり、09年7~9月期(0.0%増)以来18四半期ぶりにプラスに転じた。甘利明経済財政・再生相は15日午前の記者会見で「デフレ脱却に向けて着実に前進している」との認識を示した。国内の物価動向を表す国内需要デフレーターはプラス0.7%と3四半期連続のプラスだった。

実質季節調整系列の金額ベースで見ると535兆5245億円で、現行基準になった1994年1~3月期以降で最高になった。

同時に発表した13年度のGDPは実質で前年比2.3%増、生活実感に近い名目で1.9%増となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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