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北朝鮮ミサイル発射、市場へ影響限定的か プロに聞く

韓国国防省は13日午前、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射したと発表した。株式や為替市場への影響について市場関係者に聞いた。

株、影響は限定

三浦豊・みずほ証券シニアテクニカルアナリスト 北朝鮮がミサイルを発射したと伝わった。ミサイルの部品が軌道を外れて被害が出れば別だが、予定通りに海面に落下するのであれば株式相場への影響はほとんどないだろう。発射すること自体は予告されており、相場も織り込んでいる。

きょうは米株式相場の上昇を受け、日本株も買いが入るだろう。ただ、買い一巡後は週末で様子見ムードが強まりやすい。日経平均株価は9500~9650円の範囲を想定している。株価指数オプションの特別清算指数(SQ)算出にあたるが、SQ値は前日の日経平均を上回りそうだ。来週以降、日経平均がSQ値を上回って推移するか注目したい。

株、不安一服か

マネックス証券の金山敏之シニア・マーケット・アナリスト 13日の東京株式市場では前日の米国株高が投資家心理の支えとなり、日経平均株価は続伸か。4月以降の株価調整の一巡感も徐々に広がるとみている。もっとも米国株は米国の緩和的な金融政策が長期化するとの見方を受けて上昇。米追加緩和による外国為替市場で円高圧力への警戒感から、日本株は米国株ほど上がらず、出遅れる展開となりそうだ。

北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射したと伝わった。日本国内に着弾せず、事態が深刻化しなければ、不安材料の通過として受け止められるだろう。北朝鮮のミサイル発射懸念を、調整一巡後の買い手控え要因として意識する向きも一部でいたためだ。

株、日本株への投資意欲後退の可能性も

秋野充成・いちよし投資顧問運用部長 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射したと伝わった。現物株式の取引開始1時間前だったこともあり、被害がなければ大きな混乱にはつながらないとみている。米国株が早期に持ち直したことを受けて、きょうの東京株式市場で日経平均株価は続伸し、9650円程度までの上昇が見込めるとみている。ただ、北朝鮮の地政学リスクが意識され、きょう以降の日経平均の上値を抑える要因になることは考えられる。

朝高後の日経平均は政府の対応などを見極めたいとのムードが広がるだろう。日本政府の地政学リスクへの対応が脆弱と海外投資家に映れば、日本株への投資意欲を後退させる可能性もある。

円、反応は限定的

花生浩介・HSBC外国為替本部長 13日の東京外国為替市場で、円相場はもみ合いの展開となるだろう。北朝鮮がミサイルを発射したと伝わったが、反応は限定的で相場への影響はないとみている。円は1ドル=80円60銭~81円10銭で推移するだろう。

きょうの注目材料としては、11時発表予定の中国の1~3月期の国内総生産(GDP)だ。仮に悪化すれば投資家心理が一時的に悪化する可能性もあるが、今後の中国の景気動向をみていくことが重要だろう。12日発表の3月の中国の融資残高は大幅な改善となり、今後も改善基調が続くようであれば、中国景気の減速懸念を和らげていくとみる。

NY金、影響は限定的か・池水氏 事前報道豊富で

池水雄一・スタンダードバンク東京支店長 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射したと伝わった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場への影響は限定的だろう。13日の時間外取引では、発射報道後もほとんど値動きは確認されていない。今回は事前報道が豊富だったため、金先物市場でも北朝鮮のミサイル発射が織り込まれていた可能性がある。

「安全資産」とされる金には一時的に買いが入り、小幅高となる可能性はあるが、今後も地政学リスクが一段と悪化しない限り金先物への資金流入は限られるだろう。

〔日経QUICKニュース 下野和典、吉田晃宗、尾崎也弥、竹田幸平〕

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