12月の街角景気、2カ月連続改善 判断も9カ月ぶり上方修正
内閣府が12日発表した12月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景気実感を示す現状判断指数は前月比1.5ポイント上昇の45.1と、2カ月連続で改善した。年末やクリスマス商戦で消費に下げ止まり感がみられたほか、海外での設備投資増加で一部の企業の受注が増えたことを反映した。
2~3カ月先の先行き判断指数は2.5ポイント上昇の43.9と2カ月連続で改善。消費回復継続への期待などから指数を構成する家計、企業、雇用すべての指数が上昇した。
内閣府は基調判断を「景気は、このところ持ち直しの動きがみられる」と9カ月ぶりに上方修正した。エコカー補助金や家電エコポイントなどの政策効果の反動減がみられるなか、現状・先行きとも指数が2カ月連続で改善したことを評価した。前月は「景気は、これまで緩やかに持ち直してきたが、このところ弱い動きがみられる」だった。
調査は景気に敏感な小売業関係者など2050人が対象。3カ月前と比べた現状や、2~3カ月先の景気予想を「良い」から「悪い」まで5段階で評価してもらい、指数化する。今回の調査期間は12月25日から月末まで。〔日経QUICKニュース〕
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