9月経常収支、5873億円の黒字 8カ月連続

2013/11/11付
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財務省が11日発表した9月の国際収支(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は5873億円の黒字だった。黒字は8カ月連続で、黒字額は前年同月と比べ14.3%増えた。現在の基準で比較可能な1985年以降では9月として最大の貿易赤字額となったが、所得収支の黒字も9月としては最大となり、経常収支では黒字を維持した。

貿易・サービス収支は9763億円の赤字。赤字は18カ月連続で、赤字額は前年同月と比べ2383億円増えた。このうち貿易収支は、輸送の保険料や運賃を含まない国際収支ベースで8748億円の赤字で、前年同月から赤字額が4002億円拡大した。

輸出額は12.0%増だった。米国向け自動車や中国向けの有機化合物などが増えた。一方で輸入額は18.2%増。アジアからのスマートフォンなど通信機や太陽光発電部材など半導体等電子部品の輸入が増えた。前年同月より進んだ円安は、輸出額より輸入額を押し上げる影響の方が大きく出た。旅行や輸送動向を示すサービス収支は1015億円の赤字だった。

所得収支の黒字は前年同期比24.6%増の1兆6279億円で、2カ月ぶりに増えた。円安もあって債券利子の受け取りなど証券投資収益が増えたほか、海外事業で投資先から受け取る配当金収入や支店収益などを示す直接投資収益も増えた。

一方、季節調整済みの9月の経常収支は1252億円の赤字だった。季調済みでの比較を始めた96年以降で赤字となるのは3回目で、赤字額は過去最大となった。財務省は「輸入額が大きくなったため」(国際局)とみている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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