2019年1月17日(木)

12年度の経常黒字、現基準で過去最低 所得増も燃料輸入が響く

2013/5/10付
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財務省が10日発表した2012年度の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は4兆2931億円の黒字だった。黒字額は11年度に比べ43.6%減り、現基準で比較可能な1985年度以降では最低となった。海外から受け取る利子や配当など所得収支は増えたものの、液化天然ガス(LNG)など高水準の燃料輸入による貿易収支の赤字拡大が響いた。

貿易収支は輸送の保険料や運賃を含まない国際収支ベースで6兆8947億円の赤字。2年連続の赤字で、赤字額は11年度からほぼ倍増し、過去最大だった。輸入額は燃料やスマートフォン(スマホ)など通信機輸入が増え、11年度比3.6%増の68兆4650億円と3年連続で増えた。輸出額は1.7%減の61兆5703億円で2年連続の減少。昨秋の中国との尖閣諸島を巡る問題や欧州の景気低迷が響いた。自動車などが伸びた米国や、東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの輸出は増えたが補いきれなかった。

一方、所得収支は14兆7245億円の黒字。11年度より5.1%増えた。増加は2年度連続。海外投資による配当金や海外拠点の収益などの受け取りが増えた。

旅行や輸送動向を示すサービス収支は2兆5812億円の赤字。海上貨物輸送で外国船利用が増えたことなどが響き、赤字額は11年度に比べ7545億円拡大した。

同時に発表した13年3月の経常収支は1兆2512億円の黒字。黒字は2カ月連続だが、前年同月より4.3%減った。貿易収支は2199億円の赤字で9カ月連続の赤字だった。輸入額は、LNGや原粗油などが伸び前年同月比3.9%増の6兆2870億円。輸出額は有機化合物などが増え0.3%増の6兆671億円と、2カ月ぶりに増えた。

所得収支は1兆7111億円の黒字。円安が進み企業が海外投資から受け取る利子や配当などが増え、黒字は前年同月より14.0%増えた。サービス収支は5億円の黒字だったが、99.4%減少と大幅に落ち込んだ。財務省は経常収支の先行きについて「内外の経済情勢や為替、LNG、原粗油価格や金利の動向等によるところが大きく、今後の動向を注視する必要がある」(国際局)と話している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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