/

4月経常収支7500億円の黒字 所得収支85年以降最大

財務省が10日発表した4月の国際収支(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は7500億円の黒字だった。経常黒字は3カ月連続で、前年同月(3735億円の黒字)と比べほぼ倍増した。所得収支の黒字が2兆1160億円と、現在の基準で比較可能な1985年以降で最大となり、液化天然ガス(LNG)輸入増などで膨らんだ貿易収支の赤字を補った。

所得収支の黒字は51.8%増え、黒字幅は5カ月連続で拡大した。企業の海外進出が相次いだ結果、海外現地法人や投資先などの配当金収入が伸びた。主要通貨に対する円安進行も黒字額を押し上げた一因だった。

所得収支の黒字は「一般的には海外の投資が増えれば増えていく傾向」(財務省国際局)。このうち現地法人や投資先などからの配当金や配分済み支店収益などを示す直接投資収益が2.3倍の9287億円と大きく膨らんだ。証券投資収益も21.3%増の1兆1333億円だった。

一方、貿易収支は輸送の保険料や運賃を含まない国際収支ベースで8188億円の赤字だった。10カ月連続の赤字で、前年同月と比べ赤字幅は3818億円拡大。4月としては過去最大の赤字となった。ポリエステル繊維やペットボトルの原料として使われる中国向けのパラキシレンをはじめ、米国向けの自動車が伸び、輸出は前年同月から2.7%増と2カ月連続で増えた。輸入は9.0%増。LNGなどのエネルギーや衣類などの輸入が増えた。

旅行や輸送動向を示すサービス収支は4405億円の赤字。赤字額は前年同月より438億円縮小した。この結果、貿易・サービス収支は1兆2593億円の赤字となり、13カ月連続の赤字。1月(1兆6595億円)以来、3カ月ぶりに1兆円を超す赤字になった。

経常収支の今後の見通しを財務省は「内外の経済情勢、為替、LNG、原粗油価格及び金利の動向等によるところが大きく、確たる見通しを一概に申し上げることはできない。今後の動向等を注視していく」(国際局)と話している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

春割ですべての記事が読み放題
今なら2カ月無料!

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

新着

ビジネス

暮らし

ゆとり

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で申し込むログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で申し込むログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で申し込むログイン