2019年3月24日(日)

経常黒字5期ぶり増加 1~6月、所得収支がけん引

2013/8/8付
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財務省が8日発表した2013年1~6月の国際収支状況(速報)によると、経常黒字は前年同期比0.6%増の3兆2114億円だった。経常黒字額が拡大するのは半期ベースで10年7~12月期以来、5期ぶり。液化天然ガス(LNG)など高水準のエネルギー輸入で貿易収支は1985年以降、最大の赤字だったが、企業の海外投資の見返りである所得収支の黒字も85年以降で最大の黒字となったことが補った。

経常黒字の最少記録は85年以降では12年7~12月(1兆6316億円)。半期ごとに縮小した傾向が一転、増加になった。経常黒字減少に歯止めがかかりつつあるように見えるが、財務省国際局は「足元ではこうした数字が出ているが、先行きの見通しは経済情勢、為替、天然ガス、原油の動向等いろんな要因があるので、確たる見通しを一概に言えない」と判断を避けた。

貿易・サービス収支は4兆9589億円の赤字。半期ベースでは5期連続の赤字で、85年以降で最大の赤字。このうち輸送に絡む保険料や運賃を含まない国際収支ベースの貿易収支は4兆2382億円の赤字。これまで最大の貿易赤字だった12年7~12月(3兆3888億円)を上回った。輸出は3.5%増。米国向け自動車やアジア向けの有機化合物などが伸びた。輸入は8.6%増。LNGなど高水準のエネルギー輸入に加え、中国などからのスマートフォンなど通信機輸入も増えた。旅行や輸送などの動向を示すサービス収支も7207億円の赤字だった。

所得収支は8兆6783億円の黒字。これまでの最大は08年1~6月(8兆6670億円)だった。日本企業による海外投資に円安効果も加わり、海外事業による子会社などからの配当金受け取りや、証券投資による配当金や債券利子の受け取りが増えた。

併せて発表した6月の経常収支は3363億円の黒字だった。5カ月連続の黒字だが、黒字額は前年同月比20.3%減った。このうち貿易収支はLNGなどエネルギー輸入が影響し1392億円の赤字。所得収支は、海外事業から受け取る配当金などが増え、15.0%増の6720億円の黒字だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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