経常収支4カ月ぶり黒字 2月は6374億円

2013/4/8付
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財務省が8日発表した2月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は6374億円の黒字だった。黒字は4カ月ぶり。円高是正などで所得収支の黒字幅が拡大し、液化天然ガス(LNG)など燃料輸入の増加による貿易収支の赤字を補った。

ただ、季節調整済みの経常収支は1億円の赤字で、統計として連続性のある1996年以降では、昨年9月以来の2度目の赤字となった。他の月より少ない2月の日数を他月同様に平準化した結果、貿易収支の輸入増分が増幅された。

貿易収支は、輸送の保険料や運賃を含まない国際収支べースで、6770億円の赤字。中国や欧州連合(EU)向けに輸出が減少した一方、LNGなど燃料を中心に輸入が増加したため、8カ月連続の赤字となった。

一方、所得収支は1兆4074億円の黒字で、黒字幅は前年同月に比べ13.1%増えた。海外企業による配当金・配分済み支店収益の支払いが減り直接投資収益が増えたうえ、円高是正で配当金や利子などの受け取りが増えた。

旅行や輸送動向を示すサービス収支は536億円の赤字で、赤字幅は縮小。中国の春節など訪日外国人旅行者が前年同月より増えて旅行収支が赤字幅を縮小したほか、特許使用料や仲介貿易の受け取りなどその他サービス収支が黒字幅を拡大した。

財務省国際局は経常収支の先行きについて「内外の経済情勢、為替、LNGや原油価格の動向等、特に貿易収支の影響が大きい。今後の動向等を注視する必要がある」としている。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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