2019年1月20日(日)

9月経常収支、5036億円黒字 黒字額は7割減、所得黒字も縮小

2012/11/8付
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財務省が8日発表した9月の国際収支状況(速報)によると、海外との総合的な取引状況を示す経常収支は5036億円の黒字だった。貿易収支が赤字に転落したほか、所得収支が3カ月ぶりに黒字幅が縮小したため経常黒字幅は前年同月比68.7%減と大幅に減った。8カ月連続で黒字だったが、季節調整済みでみると経常収支は1420億円の赤字。統計として連続性のある1996年以降で初の赤字に陥った。

財務省によれば9月は輸出額が多い特徴があり、季節調整済みは月ごとに出やすい特色によるずれを一定の計算式で修正して算出している。連続性を考慮せずデータをさかのぼると81年3月に記録して以来の赤字になった。

貿易収支は輸送の保険料や運賃を含まない国際収支ベースで4713億円の赤字。赤字は6カ月連続。欧州連合(EU)や中国向けの輸出が減少した。輸出額は5兆1045億円で10.5%減。4カ月連続の減少だった。さらに原油や液化天然ガス(LNG)の輸入が増加し、輸入額は2カ月ぶりに増加。4.5%増の5兆5758億円だった。

旅行や輸送動向を示すサービス収支は2801億円の赤字。輸送収支の赤字幅拡大が響き、赤字幅は1897億円拡大した。

所得収支は6%減の1兆3098億円の黒字。債券利子の受取額が減ったため黒字幅が3カ月ぶりに縮小した。

併せて発表した4~9月期の経常収支は2兆7214億円の黒字。経常黒字は前年同期比41.3%減で、4期連続で黒字額が縮小した。上半期としては85年以降で過去最小の黒字額で、半期ベースでみると90年度下半期(90年10月~91年3月)の2兆1932億円に次ぐ小ささだった。所得収支は直接投資による再投資収益の受取額増加が寄与し、4期連続で拡大したが貿易収支の赤字幅拡大が響いた。

貿易収支は2兆6191億円の赤字で、比較可能な85年以降で貿易赤字は過去最大だった。米国や東南アジア諸国連合(ASEAN)に対して輸出額を伸ばしたが、欧州連合(EU)や中国向けが落ち込んだ。商品別では自動車や自動車部品の輸出が好調だったが、半導体電子部品や船舶が不振だった。一方、輸入はLNGや原油などが増えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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