6月の経常黒字、50.2%減 貿易収支は3カ月ぶりの黒字

2011/8/8付
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財務省が8日発表した6月の国際収支状況(速報)によると、経常黒字額は5269億円で、前年同月と比べて50.2%減った。貿易収支が3カ月ぶりの黒字となり東日本大震災からの立ち直りを示したが、旅行収支の悪化などでサービス収支の赤字幅が拡大。4カ月連続で前年同月を下回った。

貿易黒字額は1315億円で、前年同月比で82.7%減だった。ただ、4カ月連続減となった輸出額は1.1%減の5兆5044億円と、9.8%減だった5月から減少幅が縮小しており、震災による輸出減には歯止めがかかりつつある。輸入額は5兆3729億円で、11.9%増。火力発電所で用いる液化天然ガス(LNG)など、燃料輸入の増加が続いている。

財務省は、輸入額の増加について「国際商品価格の高騰が大きいが、被災地の復興需要などが増えてくる可能性がある」と指摘。今後も輸入が拡大し続けることも考えられるため、先行きを注視していく姿勢だ。

旅行収支は1275億円の赤字だった。震災以来、日本への入国者が減り続けているため。海外旅行などを目的とした出国者も減っている。旅行収支の赤字を受け、サービス収支は1206億円の赤字と前年同月と比べ赤字額が288億円増えた。所得収支は6069億円の黒字だった。

あわせて発表した1~6月期の経常収支は5兆5098億円の黒字で、前年同期比で36.3%減少した。震災で貿易収支が5011億円の赤字となったことなどが背景。〔日経QUICKニュース〕

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