7月携帯純増数、KDDIが3年ぶり低水準
首位は7カ月連続でソフトバンク
携帯電話3社が7日発表した7月の携帯電話契約件数によると、KDDIの純増数は4万8500件だった。同社としては2009年10月の2万7500件以来ほぼ3年ぶりの低い伸びになった。7月下旬の800メガヘルツ帯域での周波数再編に伴い、以前の周波数に対応していた機種が使えなくなり、約10万件の解約につながったという。首位は7カ月連続でソフトバンク傘下のソフトバンクモバイルで22万1700件の純増、2位はNTTドコモの15万1100件の純増だった。
NTTドコモは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が昨年12月に発売した携帯ゲーム機「プレイステーション(PS)ヴィータ」に向けに提供した半年間のプリペイド方式の回線について、期限到来に伴う解約の影響が約7万件あった。半面、夏商戦向け機種の発売が相次いだほか、家族間の携帯電話料金を割り引くサービスを展開し純増につなげた。
ソフトバンクモバイルは米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)、iPhone(アイフォーン)4Sの人気などを支えに契約者数を増やした。放射線量計が付いた機種など、この月に発売したスマホの夏商戦向けモデルも順調だったという。
MNP(番号持ち運び制度)ではソフトバンクモバイルが2万2600件、KDDIが3万5400件の転入超過。NTTドコモは5万6700件の転出超過だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕