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NYダウ乱高下、米アナリストの見方

「不安定さは続くも、秋から上昇基調に」

ナショナル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、ドナルド・セルキン氏 5日の米株式市場でダウ工業株30種平均が乱高下したのは、景気の先行きや欧州の債務問題への警戒感が依然として強く、投資家心理が非常に不安定になっているからだ。激しい相場変動は8月中続くとみている。

株式相場の不安心理を測る目安とされ、「恐怖指数」と呼ばれる変動性指数(VIX)はこの日、一時39台と昨年5月下旬以来ほぼ1年2カ月ぶりの水準まで上昇した。予想を上回る7月の米雇用統計や欧州中央銀行(ECB)によるイタリアなどの国債購入の報道を材料に株式相場は上昇したが、週末で利益確定目的の売りが優勢となる場面もあるなど不安定だったことがVIXを押し上げた。

年末にかけては相場は上昇基調になると予想する。企業業績は明らかに改善しており、7~9月期の決算が発表される10月以降が相場上昇への転機となるだろう。株価の水準は下がっており、特にS&P500種株価指数は1200近辺とあまりにも低すぎる。割安感に着目した買いが入りやすくなる。

米連邦準備理事会(FRB)は来週9日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和第3弾(QE3)の実施について示唆する可能性がある。このところ予想を下回る経済指標が相次いだため、FRBが景気浮揚対策に動くとみている。

(NQNニューヨーク=古江敦子)

「雇用統計改善で買いも、欧州問題が重荷」

ハリス・プライベート・バンクの最高投資責任者(CIO)、ジャック・アブリン氏 5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発したのは、米景気が懸念されていたほど悪くないとの見方が背景にある。7月の米雇用統計が市場予想以上に改善したことが市場参加者の心理を改善させた。

ただ、今週の株式相場の下げは大きく、5日も売りが続き、ダウ平均が大幅に下げる場面があった。株式相場が下げ止まったとは言い難い。欧州財政問題が決着に向かうとの見方が広がるまでは相場は反転しないだろう。このところイタリアやスペインなどの国債利回りの上昇は著しい。経済成長率の相対的な低さを考えると財政赤字を削減するのが非常に難しくなってきた。欧州懸念はしばらく相場の重荷となるだろう。

(NQNニューヨーク=横内理恵)

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