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主要百貨店の12月売上高、4社がプラス 冬物衣料品好調

主要百貨店5社が5日までに発表した2011年12月の売上高(既存店ベース、速報値)は、前年同月に比べ横ばいだったエイチ・ツー・オーリテイリング(8242)を除く4社が前年実績を上回った。気温低下で冬物衣料が大きく伸びたほか、ケーキやギフトなどクリスマス商戦が好調だった。初売りなど足元も好調に推移しており、東日本大震災直後にいったん落ち込んだ消費ムードは復調の勢いを見せている。

企業別にみると増床や改装オープンした店舗が寄与したケースが目立った。J・フロントリテイリング(3086)の百貨店事業は前年同月比3.7%増で大丸松坂屋が4.6%増。2011年4月に増床した大丸梅田店が55.8%増とけん引した。セブン&アイ・ホールディングス(3382)傘下のそごう・西武も10年秋に改装した西武池袋本店が7.1%増と寄与し、全体で3.1%増だった。三越伊勢丹ホールディングス(3099)傘下の三越伊勢丹は0.4%増。10年秋に増床した三越銀座店が7%増だった。

大阪地区の競争激化の影響で阪急・阪神本店の苦戦が続いていたエイチ・ツー・オーリテイリングは、前年同月に比べて横ばいとなり8カ月ぶりに前年割れを脱した。11年10月に銀座・有楽町地区で改装オープンした紳士専門店「阪急メンズ・トウキョー」が改装前の有楽町阪急に比べ大きく伸びた。同地区ではルミネ有楽町店もオープンするなど競合が激しくなっているが、「むしろ街に活気を与え、銀座や有楽町地区の固定客を作るきっかけとなった」(三越伊勢丹)という。高島屋(8233)は0.3%増だった。

分野別では前月に気温の高止まりで苦戦していた主力の衣料品が大きく動いた。Jフロントの主要10店舗では紳士服が7.1%増。婦人服が10.2%増。特にコートの動きがよく、紳士・婦人ともに前年に比べ2ケタ増だったという。そごう・西武ではクリスマスケーキが8%増。震災をふまえて家族で過ごす時間を充実させる傾向が見られ、「例年は3~4人向けが主流だが、今年は大勢で囲める5~6人向けのサイズが売れ筋だった」(同社)という。

初売りも各社好調に推移した。三越伊勢丹では三越銀座店の2日の売り上げが過去最高を記録し、前年より10%増と大幅に伸びた。Jフロントの大丸松坂屋も4日までの売り上げが前年に比べ3.6%増だった。同社は「楽観はしていないが、今のところ高額品や衣料品は好調だ。今後もこの流れを維持したい」と前向きな姿勢を示している。

◇主な百貨店の既存店売上高増減率(単位%)

大丸松坂屋      4.6

三越伊勢丹      0.4

高島屋        0.3

そごう・西武     3.1

阪急阪神百貨店    横ばい

〔日経QUICKニュース〕

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