イオン社長「食品などに節約志向」 3~5月90%減益

イオンの岡田元也社長は4日の決算説明会で、2014年3~5月期の連結純利益が前年同期比90%減と大きく落ち込んだことについて「非常に残念」と語った。消費税引き上げ後の消費者意識について「どうしても使わなければいけないところにはお金を使い、節約できるところで節約している」と分析。「スマートフォン(スマホ)や電気、ガソリンといったインフラコストの上昇が消費者にプレッシャーを与えている」と指摘したうえで、「消費者は食品など、日常生活ですぐに節約できるところで節約している」と述べた。
同席した森美樹副社長はイオンリテールを中核とする総合スーパー(GMS)事業の不振について「消費増税後の施策が中途半端で安さのメッセージが伝わらず、客数を伸ばせなかった」と振り返った。イオンリテールの3~5月期の既存店売上高は前年同期比で横ばいだった。客数が3.4%減、客単価は3.5%増と伸びたが、客数減を補えなかった。森副社長は「客は価格志向が強く、増税後はその傾向がさらに強くなった」と指摘した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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