ソニーCFO「テレビ事業の収益改善進む」
4~9月期、最終赤字401億円 通期売上高は下方修正
ソニーが1日発表した2012年4~9月期の連結決算(米国会計基準)は最終損益が401億円の赤字(前年同期は424億円の赤字)だった。低迷するテレビ事業でコスト削減が進み、赤字幅が縮小した。13年3月期通期の最終損益見通しは200億円の黒字と従来予想を据え置いた。
4~9月期の連結売上高は前年同期比2%増の3兆1198億円だった。金融事業などが堅調だったほか、携帯電話端末子会社のソニーモバイルコミュニケーションズの完全子会社化も寄与した。営業利益は41%増の365億円。テレビを含む「ホームエンタテインメント&サウンド事業」の営業損益は257億円の赤字と前年同期(553億円の赤字)から大きく改善した。
同日に東京証券取引所で記者会見した加藤優・最高財務責任者(CFO)は「テレビ事業は今のところ想定通りか、想定以上の収益改善が進んでいる」と説明した。
通期の連結業績予想は売上高を前期比2%増の6兆6000億円と従来予想から2000億円下方修正した。テレビやゲーム、パソコンなど主要エレクトロニクス製品の販売台数見通しを若干下げた。コンパクトデジカメは8月時点の1800万台から1600万台に下方修正した。一方で営業利益などの予想は据え置いた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
関連企業・業界
企業: