神戸鋼の4~12月期、純利益73%減 通期は最終赤字に転落
神戸製鋼所(5406)が1日発表した2011年4~12月期の連結決算は純利益が前年同期比73%減の125億円だった。鉄鋼原料の価格上昇を販売価格に反映しきれなかったほか、鋼材やアルミ圧延品の販売数量が減少した。投資有価証券の評価損を特別損失に計上したことも減益要因になった。
売上高は4%増の1兆4095億円。鉄鋼事業は増収だったが、アルミ・銅は前年同期から売り上げが減った。営業利益は31%減の691億円だった。期末配当予想は未定。
併せて2012年3月期の連結業績見通しを下方修正した。売上高は前期比1%増の1兆8700億円で、従来予想を800億円下回る。最終損益は100億円の赤字(前期は529億円の黒字)。従来予想は200億円の黒字だった。最終損益の赤字転落は2009年3月期以来、3期ぶり。記者会見した藤原寛明副社長は「取り巻く環境は一段と厳しさを増している」と述べた。〔日経QUICKニュース〕
関連企業・業界
企業: