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誤算のウィンドウズ8 マイクロソフトに迫る落日

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米マイクロソフトがもがいている。最新の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」の出足は周囲の期待を裏切り、さっそく改良版の投入を迫られた。ハイテク業界はもちろん、パソコンの使い手にも強大な影響力を及ぼした姿は、もはや遠い過去だ。ユーザーのウィンドウズ離れの先には、マイクロソフト自身の落日が迫る。

「8」の工場で「7」をつくる

そのパソコン工場の製造ラインでは、最新型のノートパソコンが組み立てられているはずだった。ところが、現場を見た中堅システム開発会社の幹部は、違和感が拭えなかったという。

「最後のチェック工程でパソコンを起動させているんです。そのとき、画面上に、窓のようなデザインの旗マークがはためいているんですよ。8の画面ではなかった」

最新型のパソコンなのに、1世代前のOS「ウィンドウズ7」がわざわざインストールされていた。

8用に設計したパソコンに7を組み込む作業は、「ダウングレード」と呼ばれている。対象のパソコンには、8の使用ライセンスが付与されており、契約違反ではない。マイクロソフトも認めている。

ダウングレード機は、販売集計上は8として数えられるが、実際に顧客が手にするのは7がインストールされているパソコンだ。ある大手情報機器販売会社の場合、企業向けの販売台数に占める8はわずか5%。実に95%がダウングレードされている。今までもOSが変わるたびに一定数のダウングレードが発生したが、「今回の8は異常に多い」(同社幹部)という。

マイクロソフトは昨年10月に8を発売して以降、順調な売れ行きをアピールし続けてきた。5月7日には累計販売本数が1億本を超えたと発表。ウィンドウズ部門の最高マーケティング責任者(CMO)で、最高財務責任者(CFO)でもあるタミ・レラーは「発売以来の進捗に満足している」と自賛した。

「IT景気のけん引役」だったが……

販売ペースは過去最速のペースで売れた7とほぼ同じ勢いともいう。しかし、別の数字は、違う現実を物語る。

ついに過去最大の減少率に陥った――。米調査会社IDCが4月に...

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