内閣府政務官、低濃度汚染水の浄化水ゴクリ
フリー記者の質問に応え
東京電力福島第1原発事故をめぐる31日の政府・東電統合対策室の記者会見で、園田康博内閣府政務官が5、6号機の建屋地下にたまっていた低濃度汚染水を浄化した水を飲み、安全性をアピールした。

これまでの会見で一部のフリー記者が「環境や健康に影響ないと言うなら、飲んではどうか」と再三質問したのに応じた。飲んだ意義を問われた政務官は「意義はないが、要望があったので応えた」と述べた。
5、6号機の低濃度汚染水は、主に津波で建屋に流れ込んだ海水や地下水。東電は、放射性セシウムの濃度を1リットル当たり50ベクレル以下まで下げ、敷地内の森林や駐車場への散水に利用している。飲んだ水からは、同2600ベクレルのトリチウムが検出されたが、世界保健機関(WHO)の飲用水基準値以下という。
園田政務官は「飲むことで安全が確認されたとは思っておらず、データを示すことが(安全確認の)最大の方策だ」としている。〔共同〕
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