駅に蓄電池・太陽光パネル…JR東日本の環境対応

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2012/8/7 7:00
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JR東日本は、環境に配慮した駅を管区内の各地に展開するモデル事業を進めている。まず、2012年3月に東京・四ツ谷駅を環境配慮型の駅「エコステーション」として整備。これを皮切りに今後10年で12駅をエコステーションに変える。節電や太陽光発電などのほか、駅の緑化など地域特性に合わせた駅づくりを展開している点が特徴だ。

JR東日本は、省エネを進め、再生可能エネルギーを導入するなど環境配慮技術を取り入れた駅を「エコステーション(以下、エコステ)」として整備してきた。2012年3月には最初のモデル駅として、東京・四ツ谷駅をお披露目。そして6月末には世界文化遺産の玄関口である岩手県・平泉駅をエコステのモデル駅とし、整備を完了した。

同社は2008年にグループ経営ビジョンを策定。そこでエコステを整備し、全12支社でモデル駅を1駅ずつ設ける計画を打ち出していた。モデル駅で実証した後、他の駅にも展開していく予定だ。

駅を環境配慮型にする例は他の鉄道会社にもある。JR東日本の特徴は、管轄エリアが広いことからそれぞれの地域性を生かし、様々な環境技術を組み合わせる点だ。四ツ谷駅や平泉駅は太陽光パネルを導入したが、温泉が近い地域では温泉熱の利用や地熱発電を、風が強い地域は風力発電の導入を検討する。また、エコステでは省エネや「創エネ」を行うだけでなく、緑化したり、国産材や間伐材を使用するなど多様な環境技術を取り入れていく。発電の様子を乗客に伝える電子表示盤も設置する。

■太陽光やコケ緑化など多彩

四ツ谷駅は初のモデル駅であり、盛りだくさんの技術を導入した。まず、赤坂口駅舎に50kWの太陽光パネルを設置し、照明や空調の電力に使用している。四ツ谷口駅舎の上は天窓にし、そこにシースルー型の0.2kWの太陽光パネルを設置することで、日中の太陽光を透過させながら発電できるようにした。

ホームやコンコースの電気掲示板はLED(発光ダイオード)照明にした。家庭用燃料電池エネファームを導入し、そこで発生する電気と熱を駅事務室で使用している。

赤坂口と四ツ谷口の改札を出たところには、現在何kWを発電中であり、どの程度を照明に使用しているかなどを表示したエコ情報表示盤を設置し、乗客が足を止めて見られるようにした。

省エネ、創エネ以外の工夫も施した。乗客が利用する改札内のトイレには節水トイレを配置。緑多い周辺の風景に溶け込むよう、敷地全体で緑化も施している。例えば、各ホームの屋根の上にコケを植栽した。成長しても列車の運行に支障ないということで、コケを選んだという。線路の側壁はもともと石垣になっていたが、ここにもコケを植えて緑豊かな空間を演出した。

この技術の導入に伴い、エネルギー管理を場所ごとに行えるようスイッチ系統を変え、場所によってこまめにオン・オフを制御するようにしている。これらの取り組みにより、四ツ谷駅では年間189トンの二酸化炭素(CO2)を削減できるようになった。

四ツ谷駅は屋根に太陽光パネル、天窓にシースルー型太陽光パネル、ホーム屋根にコケを植栽した

四ツ谷駅は屋根に太陽光パネル、天窓にシースルー型太陽光パネル、ホーム屋根にコケを植栽した

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