ブログ10年、無責任な記述とステマ幻滅で社会と壁
ブロガー 藤代 裕之

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2013/9/5 7:00
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日本でのブログサービス開始10年を祝うイベント「ブロガーサミット」が行われ約800人が集まった。一億総表現者社会が到来し、既存マスメディアを脅かす役割も期待されたブログはどんな歩みをしてきたのか、振り返る。

■草の根ジャーナリズムの可能性

ブログサービス開始10年を祝うイベント「ブロガーサミット」には約800人が集まった

ブログサービス開始10年を祝うイベント「ブロガーサミット」には約800人が集まった

「レインボーブリッジ封鎖できません!」。ピラミッド型の警察組織にネットワーク型の犯人グループが挑む。ソーシャルメディア時代の幕開けを予告したかのような内容の「踊る大捜査線THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」が公開されたのが2003年だった。

ライブドア(LINE)、ココログ(ニフティ)、はてなダイアリーといったブログサービスがスタートしたのも同じ年だった。人々によるネットへの書き込みはConsumer Generated Media(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア、CGM)と呼ばれ、情報を受信していた消費者から生まれる口コミの可能性に注目が集まった。その一つが、大手メディアを翻弄する草の根ジャーナリズムだ。

当時時事通信の編集委員だった湯川鶴章氏は先行するアメリカの状況を『ネットは新聞を殺すのか』(03年)にまとめ、マスメディアに大きなインパクトを与えた。筆者も書籍を読み、04年にブログを書き始めた。

さらに大手メディア業界を震撼(しんかん)させたのは「EPIC2014」というメディアの未来を予測した動画だった。動画の内容はGoogleとAmazonが合併し、ユーザーが創り出した情報から自動的にニュースを作るシステムを生み出し、ニューヨーク・タイムズがインターネットから撤退するという衝撃的な内容だった。ブログの登場でメディアやジャーナリズムがどう変化していくのかという勉強会などが盛んに開かれるようになった。

■希望に満ちたユートピア論

04年末、今回のブロガーサミットを開催したアジャイルメディアネットワーク(東京・渋谷)の徳力基彦社長が中心となり、社会的な影響力があるブロガーを「アルファブロガー」と名付け11人を投票で選ぶ企画が実施された。アルファブロガーへのインタビューは書籍化され、ブログという仕組みから、ブロガーという書き手にフォーカスを当てるきっかけとなった。

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