大人の女性狙う「ヒカリエ」 狭すぎる売り場面積 東京急行電鉄「渋谷ヒカリエ」

2012/6/5 7:00
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東京急行電鉄の「渋谷ヒカリエ」

東京急行電鉄の「渋谷ヒカリエ」

東京急行電鉄は、東京・渋谷に複合商業施設「渋谷ヒカリエ」を4月26日にオープンした。渋谷駅に直結し、周辺への回遊を意識したつくりになっており、新たな人の流れを生み出す役割を期待する。

地下3階~地上5階は東急百貨店が運営する新タイプの百貨店「シンクス」、6.7階がカフェ・レストラン街、8階がクリエイターが集まるスペース、9.10階がホール、11~16階がミュージカル劇場「東急シアターオーブ」、17~34階がオフィス。

「シンクス」には渋谷初登場の店が集積し、若者の街のイメージが強い渋谷に大人の女性を集客することを狙う。年商の目標は180億円。今回は商業施設部分を中心に評価した。

【日経産業地域研究所研究員の視点】

絶対評価に基づき採点した(オフィス、ミュージカル劇場を併設した都心ターミナル駅直結の複合商業施設、20~40代の女性を狙ったフロアや店舗構成などは独自性が高いため)

絶対評価に基づき採点した(オフィス、ミュージカル劇場を併設した都心ターミナル駅直結の複合商業施設、20~40代の女性を狙ったフロアや店舗構成などは独自性が高いため)

渋谷駅の1日の乗降客数は約300万人。巨大ターミナル駅なのに、駅前に大型の商業施設は少なく、ややごちゃごちゃした印象だった。「渋谷ヒカリエ」のほか、銀座線の駅の移動、東急東横線の渋谷駅の移動、副都心線渋谷駅との直結など周辺の再開発によって渋谷駅周辺の導線はかなりすっきりしそうだ。

猥雑(わいざつ)な感じがある若者の街から、大人も楽しめる街への変化への一端を担おうというのが、ヒカリエの狙い。商業施設部分に当たる「シンクス」は、その集客の中核となる施設である。百貨店の自主編集売り場とテナントに任せる売り場の構成の仕方などで新しい百貨店像を打ち出そうとしている。

ただ、巨大ターミナル渋谷の駅立地という恵まれた状況にありながら、売り場面積が1万6000平方メートルというのはいかんせん狭すぎる。一般的な中型百貨店で3万平方メートル、大型店なら5万平方メートルを超える。食品から雑貨、衣料品まで幅広く品ぞろえするにはちょっと無理があったのではないか。もう少し売り場を確保できるとよいと思う。

販売目標年商目標180億円
開業4月26日
住所東京都渋谷区渋谷2-21-1
営業時間シンクスは午前10時~午後9時
カフェ・レストランフロアは午前11時~午後11時
売り場面積(百貨店部分)約1万6000平方メートル
扱い商品雑貨、靴、バック、アクセサリー、化粧品、衣料品、スポーツ用品、
総菜、菓子など

「新製品ウオッチャー」では、日経産業地域研究所が選んだ注目の新製品を、同業他社や販売店の担当者、評論家など3~5人の専門家が評価。新規性など12項目で競合製品(ベンチマーク商品)と比べた優劣を「非常に優れる」(6点)から「同等」(3点)、「非常に劣る」(0点)までの7段階で各専門家が採点し、その平均を算出しています。

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