2019年2月22日(金)

「ドジョウ演説」で脚光 相田さん作品集に注文殺到

2011/8/31付
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野田佳彦新首相が民主党代表選の演説で引用した相田みつをさんの作品「どじょう」が脚光を浴びている。作品集は急きょ増刷が決まり、相田みつを美術館(東京都千代田区)は来館者が急増。思わぬ反響に関係者は驚き、新首相の"泥くさい"活躍に期待を寄せる。

相田みつを美術館で、みつをさんの作品「どじょう」を収めた本を手にする長男で館長の一人さん(30日、東京都千代田区)=共同

相田みつを美術館で、みつをさんの作品「どじょう」を収めた本を手にする長男で館長の一人さん(30日、東京都千代田区)=共同

どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ

作品は相田さんが1991年に亡くなる5年ほど前に雑誌で発表された。込められたテーマは「自分を他人と比べない」。収めた作品集「おかげさん」を出版するダイヤモンド社(東京)には代表選後、書店から注文が殺到、社員らは在庫の発送に追われ、30日には5千部の増刷が決まった。担当者は「まったく予想しなかった」と話す。

相田みつを美術館には30日、普段の平日の1.5倍に当たる約1500人が来館した。「どじょう」は展示されていないため「どこにあるのか」と尋ねる人が続出、売店では「おかげさん」が売り切れた。美術館は展示の検討を始めた。

みつをさんの長男で館長の一人さん(55)は「地味な作品なので、演説に取り上げられたのは意外」と驚きつつ「作品には父の生き方が簡潔に表現されている。広く知ってもらえるのはうれしい」と喜ぶ。野田新首相には「泥だらけになっても信念を持って国民を引っ張ってほしい」。

都内のドジョウ料理店では「客が増えるのではないか」と期待する声も。台東区の老舗「駒形どぜう」の女性従業員(32)は「演説を聞いて野田さんに親近感がわいた。ドジョウのように細く長く頑張ってほしい」とエールを送った。〔共同〕

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