ドコモ、アプリ開発に指針 通信障害の防止めざす
「制御信号」分散促す狙い、6月にも

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2012/5/30 17:30
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NTTドコモは6月中旬にも、スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)アプリ開発会社にネットワークに負荷を集中させないアプリを開発してもらうための「ガイドライン」を開示する。アプリの利用が増えても、ネットワークに負荷がかかりにくい環境づくりをねらう。

1月25日の障害説明会見に臨んだNTTドコモの幹部

NTTドコモは1月に、急激に増えたスマホアプリが原因で発生した「制御信号」がパケット交換機に集中し、通信サービスが利用しづらくなるトラブルを引き起こし、それ以後、対策を取ってきた。1月には「スマホ5000万台に耐えうる基盤の構築」を公表し、パケット交換機の増設など4年間で1600億円の設備投資を明らかにしている。並行して制御信号を抑制するドコモのソフトウエア面の改善として無線接続手順の最適化などを進めていほか、OS「Android(アンドロイド)」の開発元である米グーグルと協議している。

さらにスマホで動作するアプリの振る舞い改善がアクセス集中を回避できるため、ノウハウを開示することにした。

NTTドコモは1月に発生したトラブルを受け、2月半ばにアプリ開発会社に約700社が集まったカンファレンスでネットワークに負担をかけないアプリの仕様を説明し、協力を要請していた。今回は技術開発部門からの技術情報やノウハウを盛り込み、実践的な手法をドキュメントにまとめて公開する。

ガイドラインを参照できるのは、Google Playなどで販売されているアプリなどを紹介するNTTドコモのスマホ向けポータルサイト「dメニュー」にアプリを掲載している開発会社。開発会社限定のWebサイトから20~30ページ程度のドキュメントとして公開される。ドキュメントは携帯電話ネットワークでのアプリの動作と制御信号の発生について関係性を解説するほか、制御信号が集中しないアプリのソースコードをサンプルとして開示する。具体的には、通信が集中するピークを未然に防ぐため「必然性がないならアプリが自動的にサーバーに問い合わせする時間を『毎時00分』にしないこと」などのノウハウにも踏み込んで説明する。

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