防衛次官「沖縄の心傷つけた」 知事に謝罪
不適切発言で
中江公人防衛事務次官は30日、沖縄県庁で仲井真弘多知事と会談し、更迭した田中聡前沖縄防衛局長の不適切発言について「沖縄の皆さまの心を深く傷つけた。心よりおわび申し上げたい」と謝罪した。知事は「極めて残念だ」と述べた。
中江氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「従来の方針に沿って、より一層、誠心誠意、進めていきたい」と理解を求めた。仲井真知事は「信頼関係の回復は簡単ではない」と突き放した。
中江氏は会談終了後、記者団に「県全体として大きな負担軽減につながる」と、普天間飛行場の名護市辺野古への県内移設を進める考えを強調。進展に向け、環境影響評価書の年内提出に言及した。
仲井真知事は記者団に「信頼関係があったとしても、かなりぶち壊された。(評価書提出の)作業だけは強引に進めたいというのは、いかがなものか」と政府の動きに反発した。
会談は15分の予定だったが、5分程度で終了した。〔共同〕