LTE版のiPadミニ発売 携帯2社、回線網整備で競う

2012/11/30 10:57
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米アップルの小型タブレット端末「iPad mini」のLTE対応版が30日、日本国内で発売された。同製品を取り扱うKDDI(au)とソフトバンクモバイルは同日朝にそれぞれ発売セレモニーを開催し、自社の優位性を強調した。

米アップルのタブレット端末「第4世代iPad」「iPad mini」のLTE版が発売された。KDDIの田中孝司社長(左)は「来年にはタブレット端末市場が急成長するだろう」と期待を込める(30日、東京・渋谷)

米アップルのタブレット端末「第4世代iPad」「iPad mini」のLTE版が発売された。KDDIの田中孝司社長(左)は「来年にはタブレット端末市場が急成長するだろう」と期待を込める(30日、東京・渋谷)

iPadはこれまで、液晶ディスプレーが9.7型のモデルのみを展開していたが、今秋に第4世代のiPadを発売するのに合わせて、新たに7.9型と一回り小さいiPad miniをラインアップに加えた。iPad miniのうち、LTEを搭載せずデータ通信に無線LANを使うモデルは11月2日に発売済み。今回発売されたモデルは無線LANに加えLTE回線に対応しており、外出先でもインターネット接続が簡単にできるのが特徴だ。また、これまで日本国内の通信事業者でiPadを取り扱うのはソフトバンクモバイルのみだったが、今回のiPad miniと第4世代iPadではKDDIも販売を始める。

KDDIの田中孝司社長は「これまでの9.7型のiPadは外に持ち出すのが大変だったが、今回7.9型も出たし、ネットワークもLTEで快適に使えるようになった。日本は世界の中でもタブレット端末の浸透率が低かったが、来年にはタブレットの時代が来ると見ている」と語り、タブレット端末の市場が急拡大するとの見通しを示した。

ソフトバンクモバイルの宮内謙副社長(左)は「これまで3年近くiPadを販売しており多くのノウハウを体得している。LTEの通信網も劇的に改善している」と語った(30日、東京・中央)

ソフトバンクモバイルの宮内謙副社長(左)は「これまで3年近くiPadを販売しており多くのノウハウを体得している。LTEの通信網も劇的に改善している」と語った(30日、東京・中央)

そのうえで田中社長は「iPad miniの発売に合わせて地下鉄内のLTEエリアの整備を進めてきた。12月末までに関東の地下鉄駅の99%をLTEでカバーし、13年3月末までには駅間の地下トンネル内も9割の区間でLTEを開通する。自宅から学校やオフィスまでを途切れなくLTEで快適に通信できるようにする」と表明。LTE回線が使えるエリアの広さに自信を示した。

一方、ソフトバンクモバイルの宮内謙副社長は、「当社はこれまで3年近くiPadを販売している。店頭でユーザーにお勧めのiPadアプリを提案できるなど、多くのノウハウを体得している」と語り、これまでの販売実績が強みになるとした。

同社は9月にLTEサービスを始めた当初、LTE対応エリアの狭さが指摘されていたが、これについては「11月にかけて劇的に改善した。山手線内など都心部は完全にLTEでカバーしたほか、地方でも大きく改善をみせている」としている。

(電子報道部 金子寛人、杉原梓)

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