2019年5月27日(月)

iPhone・iPadで施工管理、始まる現場改善 大成建設

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2011/11/30付
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 「失われた20年」。建設現場が、低水準の労働生産性にあえいでいる。建設業の生産性は1990年代以降に低下し、いまや製造業の5割程度の水準に落ち込む。生産性向上に必要な解決策の一つが、ITの活用だ。急速に浸透するスマートフォンやタブレット端末を起点とする現場の業務改善が始まった。

首都圏のとある建設現場。大成建設の職員が操作するタブレット端末を、作業員がのぞき込む。画面には図面が映し出された。

大成建設は、米アップルのiPad(アイパッド)やiPhone(アイフォーン)を活用し、建設現場の業務改善に着手した。三菱商事などと組んでアプリケーション「FieldPad(フィールドパッド)」を開発。専門工事会社などと図面を共有するシステムを立ち上げた。4カ所の中規模現場で、配筋検査などを試行している。

大成建設は、大成建設は、工事現場に米アップルのタブレット端末「iPad」を導入。4カ所の中規模現場で「フィールドパッド」を使った業務効率化や省力化を試行している(写真:日経アーキテクチュア)

大成建設は、大成建設は、工事現場に米アップルのタブレット端末「iPad」を導入。4カ所の中規模現場で「フィールドパッド」を使った業務効率化や省力化を試行している(写真:日経アーキテクチュア)

写真は、iPhoneで配筋の施工状況を撮影している様子。現場での図面閲覧を可能にして、専門工事会社などとの情報共有や検査での活用を進め、品質向上につなげる狙いがある(写真:日経アーキテクチュア)

写真は、iPhoneで配筋の施工状況を撮影している様子。現場での図面閲覧を可能にして、専門工事会社などとの情報共有や検査での活用を進め、品質向上につなげる狙いがある(写真:日経アーキテクチュア)


狙いは、時間や場所に左右されずに図面情報を扱えるようにすること。ネットワーク経由でシステムやソフトウエアを利用するクラウドコンピューティング・サービスを活用。サーバーに図面を保管して、iPadやiPhoneと連携する。

■端末1台で図面閲覧から記録作成まで

iPadに着目した理由は、その携帯性と起動速度、操作性にある。回線速度によるが、図面のダウンロードはおおむね10秒以内に完了し、ストレスを感じない。画面を指で操作するだけで、表示された図面が拡大、縮小。全体の俯瞰的な状態から詳細な寸法までスムーズに表示される。

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