魅力的な数字の見方、シリコンバレーで磨いた第一人者
セクシーなデータ分析職(1)

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2013/7/3 7:00
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 顧客の属性や購買履歴など統計や数字を分析してビジネスの成果を高める「データサイエンティスト」が新しくてセクシーな職業として国内外で注目を集めている。その働き方や分析手法、勘所などを、自らデータサイエンティストとして活躍し、その体験を著書にまとめた米国の第一人者、ディミトリ・マークス氏に聞いた。(聞き手は、酒井耕一=日経情報ストラテジー)

ディミトリ・マークス氏
大手広告代理店、オグルヴィ・ワン・ニューヨークのマネージング・ディレクターで、同社を代表するデータサイエンティスト。ベルギー出身で、アントワープ大学計量経済学を学んだ。クラフトフーズや欧州の飲料メーカー勤務を経て、2004年に米シスコシステムズでデータ分析を担当。その後、オグルヴィに入る。データ分析の組織や手法などをわかりやすくまとめた『SEXY LITTLE NUMBERS』の邦訳は『データサイエンティストに学ぶ「分析力」』(日経BP社)

ディミトリ・マークス氏
大手広告代理店、オグルヴィ・ワン・ニューヨークのマネージング・ディレクターで、同社を代表するデータサイエンティスト。ベルギー出身で、アントワープ大学計量経済学を学んだ。クラフトフーズや欧州の飲料メーカー勤務を経て、2004年に米シスコシステムズでデータ分析を担当。その後、オグルヴィに入る。データ分析の組織や手法などをわかりやすくまとめた『SEXY LITTLE NUMBERS』の邦訳は『データサイエンティストに学ぶ「分析力」』(日経BP社)

――通信機器大手の米シスコシステムズや、現在勤務する大手広告代理店オグルヴィ・ワン・ニューヨークなどでのデータサイエンティストとしての体験を著書にまとめています。原題が『SEXY LITTLE NUMBER』ですが、セクシーと付けたのはなぜですか。

出版社の担当者が「本を売るため」にセクシー(魅惑の・魅力的)と言う単語を選びました。結果として、手に取ってみたくなる本になったと思います(笑)。数字とか分析などと聞くと、難しいとかとっつきにくいと思う方は多いでしょう。

私はこの本を数学で学位を持っている人とかコンピュータの専門家ではなく、普通に仕事をしている方に向けて書きました。世の中は数字に溢れている。難しい数式ではなく、身近な数字にこそ、仕事の成果や効率を高めるヒントがあると私は信じています。

――ディミトリさんがシスコで働いた際に顧客を4分割して重要顧客を洗い出す「バリュースペクトラムモデル」は体験に基づく法則で印象的です。

私自身はベルギーで生まれ育ち、結婚もしました。新婚旅行の行き先は米シリコンバレーにあるシスコです。セクシーな行き先ではとてもないでしょう(笑)。でも大きな国に行きたかったことと、シスコでデータ分析の仕事があったので、挑戦することにしました。まさに行動したのです。

そしてセクシー(魅力的)な数字の見方を身につけました。バリュースペクトラムモデルは、まさにマーケティングの基本となるもので、私も気に行っています。

顧客を増やしたい、あるいは売上高を伸ばしたいなど課題に対しては、皆にわかりやすい説明をすることが大切です。例えば「優良顧客」と言うと、一般には自社に取って取引高が大きいトップ25社とかトップ50社を選ぶでしょう。では、さらに取引を伸ばすには、どうすればいいか。トップ50社からは見えてきません。予算を多く持つ取引先で、かつ自社への発注額や優先順位が高い"金脈の会社"を割り出すことが大切です。

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