「充電が面倒」と思われないために 電気自動車でも非接触充電(1)

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2010/6/2 9:00
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電気自動車(EV)は、家庭や駐車場で電源ケーブルをつないで充電できるのが特徴だ。しかし、航続距離の問題からガソリン車の給油の頻度と比べて頻繁な充電が必要となるため、利便性が低くなる可能性がある。この解決策として期待されているのが、電磁誘導などを利用してケーブルレスで充電しようという「非接触充電」だ。

ケーブルを使わずに電力を送って充電できる「非接触充電」。電動バスあるいはハイブリッド駆動のバスの一部では使われ始めているが、ここにきて乗用車タイプのEVでも採用される可能性が高まってきた。

図1 日産自動車の「ランドグライダー」  2009年秋の東京モーターショーで公開した電気自動車のコンセプトカー。非接触充電への対応を想定する。2013年ごろの実用化を検討している。

図1 日産自動車の「ランドグライダー」  2009年秋の東京モーターショーで公開した電気自動車のコンセプトカー。非接触充電への対応を想定する。2013年ごろの実用化を検討している。

バスは、2008年2月に羽田空港で、2009年10月には奈良で試験走行が実施された。いずれも「電磁誘導」と呼ぶ方式で実施した試験である。バス側に搭載した受電コイルと、道路などに設置した送電コイルを近づけて、電磁的に結合させて電力を送る。この方式では、受電コイルと送電コイルの相対的な位置がずれると伝送効率が急激に低下する。バスでの取り組みが先行した理由としては、運転手の運転技能が高く、送電コイルのある位置に正確に車両を止められることが挙げられる。また、運行ルートが決まっており、充電設備の設置コストが少なくて済むのも理由の1つである。

一方の乗用車タイプのEVでは、車の位置が多少ずれても充電できるような技術開発が必要なほか、広範囲に充電インフラを設置しなければならない。このため、乗用車での利用はもう少し時間がかかるというのが業界の認識であった。

そんな中、非接触充電システムの実用化に積極的な自動車メーカーが日産自動車だ。2013~2015年ころに投入する第2世代のEVで採用を検討している。第2世代のEVの一つが、2009年秋の東京モーターショーで公開したコンセプト車「ランドグライダー」(図1)。車両床下に配置した受電部と、地面に配置した送電部の間で電力を伝送し、非接触充電に対応することを想定している。

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