グーグル、「Android 4.1」は7月半ばにアップデート開始
米Google(グーグル)は現地時間2012年6月27日、同社が主催する開発者向けイベント「Google I/O」において、次期モバイルプラットフォーム「Android 4.1」(開発コード名は「Jelly Bean」)を発表した。より高速でなめらかな操作性を実現したほか、通知機能や検索機能などを強化し、新機能「Google Now」を追加した。
Google Nowは、ユーザーがわざわざ調べなくても、そのときに必要と思われる情報を提示する。たとえば、一日が始まるときにはその日の天気予報を、家を出て会社に向かうときには交通情報を、好きなスポーツチームが試合をしているときにはゲームのスコアを、といった具合にカード形式で情報を表示する。
スケジュールの通知機能から直接、電子メールを送信したり、電話をかけたりできるようになる。各アプリケーションを起動しなくても、複数の電子メールメッセージの閲覧、「Google+」内の写真の表示などが即、可能だ。
また、検索機能を強化するために、すでにWeb版検索サービスで導入している「Knowledge Graph」機能を組み込んだ。検索結果一覧に加え、詳細な関連情報を分かりやすく表示する。さらに、音声検索が強化され、自然な話し言葉での検索が可能になった。音声で回答を得られる。
NFC技術を利用してデータ伝送する「Android Beam」機能では、連絡先情報に加えて、ビデオやアプリケーションなども送受信できる。またBluetooth対応デバイスのペアリングも背面どうしをタップするだけで行える。
そのほか、ジェスチャーによるナビゲーションの向上や点字デバイスのサポートといったアクセシビリティー面の強化も図られた。
既存機種のAndroid 4.1への移行については、「Galaxy Nexus」「Motorola Xoom」「Nexus S」に対するOTA(Over The Air)アップデートを7月半ばより順次行う予定である。
[ITpro 2012年6月28日掲載]