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富士通など、「グーグル・グラス」対抗の眼鏡型端末

現状では左側のレーザー発生装置からケーブルでレーザーをLaser Head Setに送っている
富士通、東京大学、QDレーザが共同開発をする「Laser Head Set」

2013年2月25日から28日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2013」で、日本の企業2社が眼鏡型ディスプレーの試作品を展示した。同様の製品では、米グーグルが開発中の眼鏡型端末「グーグル・グラス(Google Glass)」が話題となっている。展示中の製品が実用化すれば、Google Glassの対抗軸となる可能性もある。

富士通ブースで展示している「Laser Head Set」は、眼鏡のレンズ部分に映像を表示するのではなく、網膜にレーザーを照射することで映像を映し出す。外付けのレーザー発生装置から、レーザーをケーブル越しにヘッドセットに送る。ヘッドホン左側前方にレーザーを走査させる装置が入っており、ブラウン管テレビで映像を表示するときと同じような形で映像の上から下にレーザーの走査線を網膜に描いていく。

目にレーザーを照射するといっても弱い出力となっているため、目の健康に影響が出る心配はないという。会場では、アニメ動画をヘッドセットで表示するデモを実演していた。実際に試してみると、実際の風景に重なる形でアニメが浮かび上がることを確認できた。

Laser Head Setは、富士通、東京大学、産業用や通信用の半導体レーザーを扱うQDレーザの共同研究。2014年のMobile World Congressでは、より眼鏡の形状に近い形の製品を展示する予定としている。

日本企業による眼鏡型ディスプレー展示のもう一つは、ICカードとスマートフォンを使ったスタンプラリー「NFC QUEST」などのサービス開発で知られているブリリアントサービスのヘッドマウントディスプレー「Viking」だ。装着すると現実の風景に重なる形でアイコンなどが浮かび上がる。

ブリリアントサービスは、ヘッドマウントディスプレイ「Viking」を出展
Vikingの表示をパソコン上で見たところ。手の動きを認識する機能があり、ジェスチャーで操作できる
Vikingの将来のコンセプトを示すモック

眼鏡の上にはXbox 360のKinectと同様の距離センサーを内蔵しており、手でジェスチャーを加えると各種の操作ができる。例えば、手でアイコンを押す動きをするとアプリを起動できる。電話がかかってきたときに親指と小指を立てるジェスチャーをすると着信できる。

Viking用のアプリケーションはObjective-Cで第3者が開発できるようにする。今後は普通の眼鏡と変わらない程度に小型化・軽量化を進めていく。会場には将来のコンセプトを示すモックも展示している。今後「3年から5年をめど」(ブリリアントサービスの杉本礼彦代表取締役)として製品化を目指す。

(日経パソコン 松元英樹)

[PC Online 2013年2月28日掲載]

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