2018年11月21日(水)

太陽光発電事業への参入相次ぐ、全量買取制度を受けて

2012/6/29付
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耐火物製品メーカーの日本ルツボ(東京都渋谷区)は2012年6月28日、豊田工場(愛知県豊田市)の敷地を使って太陽光発電事業に参入すると発表した。発電容量は約2MW、年間発電量は220万kWh、年間二酸化炭素(CO2)削減量は約750tの予定。計画敷地面積は約3万6000平方メートル(m2)、初期投資額は約6億5000万円である。2012年度上期中に経済産業省や電力会社へ申請し、下期に着工、2013年3月から売電を開始する計画だ。

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が2012年7月1日から施行される。太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーによる電力を、電力会社が全量、固定価格で買い取ることを義務づけるものだ。太陽光発電による電力の買取価格は1kWh当たり42円。商機とみて、発電事業に参入する企業が増えている。

たとえば、不動産事業者の森トラストや繊維メーカーのニッケは、ゴルフ・コースに太陽電池を設置して太陽光発電事業に参入すると発表した。森トラストは福島県西白河郡の「ラフォーレ白河ゴルフコース」(休業中)に年間発電量1000万kWhの太陽電池を設置する計画。今後もリゾート・エリアの遊休地を中心に設置を進めていくという。ニッケは兵庫県の「ニッケゴルフ倶楽部土山コース」を閉鎖し、年間発電量953万7000kWhの太陽電池を設置する計画だ。

このほか、炭鉱開発・運営や建設資機材の販売などを手がける三井松島産業は、福岡県福津市の社有地に発電容量が約2MWの太陽電池を設置する。データセンター事業を営むビットアイルは、広島県竹原市の竹原 工業・流通団地内に太陽電池を設置予定。計画面積は3区画分(合計約7万2700m2)を予定しており、当初建設の1区画分で年間発電量は約180万~195万kWhになる見通しという。

一部報道では、NTTが太陽光発電事業に乗り出し、今夏から国内30カ所で合計発電容量60MWのメガソーラーを随時稼働させていくとされており、太陽電池の日本市場は今後一気に拡大しそうだ。

(Tech-On! 赤坂麻実)

[Tech-On! 2012年6月28日掲載]

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