2018年11月18日(日)

人気に比例しないミラーレス一眼 製品の「デザイン価値」を測る(1)

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2012/4/2 7:10
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 低成長にあえぐ日本でも、人々の価値観は確実に変化し、新たなニーズが誕生していることは間違いない。それらをとらえ、正対する質の高い製品デザインの重要性は増す一方だ。低価格志向を強める消費者はどんなデザインならお金を払うのか。日経デザイン誌が注目の製品ジャンルを取り上げ、消費者がどの製品デザインやパッケージを選ぶか、そのデザインのどこを評価し、いくらまでなら金額を上乗せして払ってもよいと思うかを調べた[注1]。数値化が難しい「デザインの価値」を金額に落とし込む。今回(連載第1回)はミラーレス一眼5製品を扱う。

一眼レフとコンパクトの中間に位置するデジタルカメラ(デジカメ)の新ジャンル、ミラーレス一眼カメラ。メーカーによって呼び名は異なるが、コンパクトな本体に用途に合わせてレンズを付け替えるという構成は同じだ。

今回の調査ではレンズ付きで実売価格(調査は2012年1月)が5万~6万円台の5機種をピックアップ。コンパクトデジカメ(コンデジ)に比べると高価だが、ミラーレス一眼の売れ筋の価格帯である。調査で提示する製品画像は白のモデルで統一した(図1)。調査結果を基に5機種の「デザイン価値」[注2]と「価格寄与度」[注3]を算出してみたが、それらの数値と人気は比例しないことが分かった。以下で詳しく分析していく。

図1 ミラーレス一眼5製品の「デザイン価値」と「価格寄与度」  一般価格(今回は5万円)と比べていくらまでなら上乗せして買いたいかを聞き、その平均額を算出したデザイン価値は、Bの製品が「+4692.3円」でトップ。ところが単にデザインで選ぶとしたらどれがいいかを聞いたところ、Cの製品がトップだった(図2を参照)。

図1 ミラーレス一眼5製品の「デザイン価値」と「価格寄与度」  一般価格(今回は5万円)と比べていくらまでなら上乗せして買いたいかを聞き、その平均額を算出したデザイン価値は、Bの製品が「+4692.3円」でトップ。ところが単にデザインで選ぶとしたらどれがいいかを聞いたところ、Cの製品がトップだった(図2を参照)。

[注1]2011年11月中旬と12月初旬の2回に分け、インターネットを介してアンケート調査を実施。有効回答数は男性155人、女性155人の合計310人。20代、30代、40代、50代、60代以上の各世代とも男女31人ずつ。調査協力はマクロミルやフォーデジット。
[注2]本連載での「デザイン価値」とは、製品価値を引き上げるデザインの力を指す。「デザインで選ぶならどれ?」という設問で選んだ製品が同ジャンルの一般的な製品の価格(一般価格)と比べて高かった場合、いくらまでなら買うかを尋ね、その平均額を算出。一般価格との差をデザイン価値とした。
[注3]本連載での「価格寄与度」とは、同一ジャンルの製品の一般価格に対するデザイン価値の割合(デザイン価値÷一般価格)を指す。

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