2019年7月18日(木)

大日本印刷が「O2O」サービスに参入、NFCでチェックイン

2012/6/28付
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大日本印刷は2012年6月27日、O2O(Online to Offline)サービス「SNSチェックイン」の販売を7月上旬から始めると発表した。NFC(近距離無線通信)搭載のスマートフォンと、SNSのFacebookを連携させることでネットとリアル世界を結びつける。2013年3月までに約30件の導入を目指す。

写真 大日本印刷が開発した「SNSチェックイン」のデモ。シール状のNFCタグにスマートフォンをタッチするだけでクーポンを取得できる

大日本印刷は東京都内で開催されたNFC関連の国際会議「NFC Forum」において、新サービスのデモンストレーションを披露した(写真)。NFC機能を搭載したスマートフォン(デモ機はNTTドコモのGALAXY SII)で、店舗周辺のポスターや店頭販促広告(POP)などに貼り付けたシール状のNFCタグにタッチすると、Facebook上でクーポンを取得できる。ポスターのある場所に自分がいた記録を残す「チェックイン」も可能だ。

例えば、新しい飲食店周辺のポスターにNFCタグを貼っておけば、ポスターを見た人にクーポンで来店を促せる。さらに、クーポンを取得した人がその情報をFacebook上で「シェア」すれば、ネット上で他のFacebookユーザーにもカフェに対する認知が広がる。Facebookを使っていない人がNFCタグにタッチした場合でも、画面上でクーポンやスタンプカードなどを取得できる。

■2次元コードよりコスト高だが操作が簡単

ネットとリアル世界を結びつけるO2Oによる販促手法としては、「看板やポスターなどに2次元バーコードを印刷してスマートフォンで読み取ってもらう」「ICカードリーダー/ライターを設置してタッチしてもらう」といった仕組みが既に普及している。前者では企業側のコストは印刷代だけで済むが、利用者はスマートフォンでカメラを立ち上げてピントを合わせる操作に手間がかかる。一方、後者では利用者はタッチするだけで済むが、企業側は1万円以上するリーダー/ライターを購入・設置・運用する必要がある。

大日本印刷の「SNSチェックイン」は、この2つの仕組みの中間に位置する。NFCタグのコストは大量購入時でも1枚50円以上になるが、リーダー/ライターを設置するよりは安価で、ポスターやPOPに貼れるため扱いやすい。利用者はスマートフォンをNFCタグにタッチするという簡単な操作で済む。

大日本印刷NFCビジネス推進部の鈴木英治リーダーは、「2次元バーコードを使った販促よりはコスト高だが、スタンプラリーなど頻繁に場所を移動するキャンペーンなどでは、タッチだけで済む簡便さがメリットになる」と説明する。

ただし、現時点ではNFC機能を搭載したスマートフォンの機種が少ない。大日本印刷は国際的に標準化が進むNFCに準拠したスマートフォンが急速に普及すると予測してサービス開発を先行させている。スマートフォン陣営のうち、米Google(Android)はNFCを積極的に推進しており、Microsoftも次期Windows Phone 8でNFCを標準サポートすると発表している。NFC技術を積極的に支持してきた大日本印刷の説明員は「米Appleが次期iPhoneにNFCを搭載してくれれば…」と期待を込めて話していた。

(ITpro 清嶋直樹)

[ITpro 2012年6月27日掲載]

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