口コミは公平? 米国の「食べログ」、店舗と対立

(1/2ページ)
2014/5/1 7:00
保存
共有
印刷
その他

米国最大の口コミサービスを運営する米イェルプが、レビュー対象となったレストランなどの事業主と対立する場面が増えている。事業主側の言い分は「イェルプが掲載しているレビューは不公平」というもの。一部の事業主が訴訟を起こす例も出ており、両者の対立が深まりつつある。

■推奨口コミだけだと「星2つ半」

米イェルプのサイトでは、レストランやカフェ、クリーニング店など、地元の様々なサービスについて口コミのレビュー情報を確認できる。

米イェルプのサイトでは、レストランやカフェ、クリーニング店など、地元の様々なサービスについて口コミのレビュー情報を確認できる。

「なぜ評価の低いレビューばかり表示されるのか理解できない」。ミネソタ州でカフェ「シュガー・ラブ・ベーカリー」を営むリマリー・ジメネーズさんは、イェルプ上での店舗評価に納得がいかない。ジメネーズさんが疑問視するのは、イェルプが独自に導入する「推奨レビュー」の仕組みだ。

イェルプは、やらせや不正な書き込みを排除する独自のソフトウエアを導入し、残った書き込みだけを「推奨レビュー」として大きく表示している。イェルプ上にジメネーズさんのカフェを評価した口コミ情報は25件存在するが、普通に検索すると推奨レビュー4件だけが表示される。下のほうに表示される「推奨されていないレビューも読む」を選択すれば残りの21件の口コミ情報も読めるが、あまり目立たない。

ジメネーズさんのカフェは推奨レビューだけみると、5つ星評価で平均2つ星半と低め。ただ推奨外では4つ~5つ星の評価が多い。ジメネーズさんが不公平と感じる理由はここにある。

何をもって「推奨する」「推奨しない」と判断しているのか。その基準をイェルプが公開していないところが事業主の不信感を買っているようだ。ジメネーズさんによると、イェルプのコールセンターに何度か電話をかけたが、「ソフトウエアが自動に選択している」という以上の説明は受けられなかったという。

■意図的な操作はいっさいなし

日本では2012年、人気グルメサイト「食べログ」をめぐり金銭を受け取って飲食店に好意的な口コミを投稿する専門業者の存在が大きな問題となった。もちろんイェルプも、ライバル店などが客のふりをして不正な書き込みをすることを避けるための対策を打っている。

ただジメネーズさんは、広告出稿の有無がレビューの善しあしに影響を与えているのではないかと疑っている。実は1月にカフェを開店した際に、イェルプからサイト上に広告を出すように勧誘を受けた。「この勧誘を断った2月ごろから評価の低い情報ばかりが表示されるようになった」という。似たような苦情を訴える中小企業のオーナーは実は少なくなく、米メディアで紹介されるケースが相次いでいる。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]