ニホンカワウソ絶滅指定 30年以上生息確認なく

2012/8/28付
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魚を食べるニホンカワウソ(1979年6月、高知県須崎市の新荘川)=高知新聞社提供・共同

魚を食べるニホンカワウソ(1979年6月、高知県須崎市の新荘川)=高知新聞社提供・共同

国の特別天然記念物で「絶滅危惧種」に指定されていたニホンカワウソについて、環境省は28日、生息を30年以上確認できていないことから絶滅したと判断し、「絶滅種」に指定した。

絶滅の恐れのある野生生物を分類したレッドリストの改訂で、ランクを変更した。環境省によると、哺乳類を絶滅種に追加したのは1991年の選定開始以来、初めて。

国の特別天然記念物トキについては飼育下でのみ存続している種「野生絶滅」のままとした。

ニホンカワウソは、イタチ科で体長1メートル前後。魚やエビを好む。戦前は全国に生息していたが、毛皮目的の乱獲や河川の汚染で生息地が破壊されるなどし、激減した。79年に高知県須崎市で生きた姿が目撃されて以来、国内では目撃例がない。

環境省は28日公表した改訂版レッドリストで哺乳類、鳥類、爬虫(はちゅう)類など計3430種を絶滅危惧種に指定、前回より419種増加した。絶滅は110種となり、そのうち哺乳類では91年当初から選定されていたニホンオオカミなどにニホンカワウソとミヤココキクガシラコウモリが加わって7種となった。

日本のトキは2003年に絶滅、環境省は中国産の個体を繁殖させてきた。08年には新潟県佐渡市での放鳥を開始。今年春の繁殖期には3組のつがいから計8羽のひなが野生下で誕生し巣立ったが、今回は野生絶滅のままとした。

リストは、環境省が5年に1度のペースで見直して公表している。〔共同〕

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