ヤフーとLINEの幹部 ネット「次の10年」激論

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2014/5/29 7:00
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インターネット系企業の経営者や起業家、投資家らが集まる「インフィニティ・ベンチャーズ・サミット(IVS)」。招待制で年に2回ずつ開催されるイベントだ。そこではネット業界の最先端で働く幹部らが最新のネット動向を踏まえて議論を戦わせる。お互いに濃密な情報を交換しあう。

2014年1回目となるIVSがこのほど札幌市で2日間にわたって開催された。一般消費者にはベールに包まれたイベントはどんな様子なのか。IVSに参加した記者が、その内幕を紹介する。1回目は「次世代プラットフォーム革命」と呼ぶセッション。通販サイト「ヤフー!ショッピング」を指揮するヤフーの小沢隆生執行役員と、急成長するLINEの舛田淳上級執行役員が登壇。様々なネットサービスを消費者に届ける基盤(プラットフォーム)の主導権を巡って、今後どんな戦いが繰り広げられるのか。互いに持論をぶつけ合った。

■ヤフーとLINEはプラットフォームの軸が違う

ヤフーの小沢隆生執行役員(左)とLINEの舛田淳上級執行役員がプラットフォーム(基盤)の主導権争いの今後を占った

ヤフーの小沢隆生執行役員(左)とLINEの舛田淳上級執行役員がプラットフォーム(基盤)の主導権争いの今後を占った

小沢氏 ヤフーがこれまでプラットフォームとして強かった理由は、パソコンの時代だったということが大きい。米国で成功しているものを持ってくる「タイムマシン経営」がはまった。人が集まってきたら、ヤフオク!やヤフー!知恵袋といった独自サービスやニュースなどコンテンツをどんどんつぎ込んでいく。検索サービスを主軸にコンテンツを付け足していったことが成功した。一方LINEは、メッセージを主軸にコンテンツを入れていくスタイルではないか。

舛田氏 私はもともと検索サービスの側の人間で、ヤフーに勝ちたかったがそれができなかった。そんな中、デバイスの主流が変わる波がきた。そこで退路を断ってその波に乗って生まれたのがLINEだ。LINEのプラットフォームで前提となるのが「コミュニケーション」。そこを核に様々なコンテンツを入れていった。参考にしたのはiモードやヤフーなどのポータル。コンテンツはパソコンにあったものが中心だったが、それにスマートフォン(スマホ)やLINEだからこそできるコンテンツを加えていった。

小沢氏 ヤフーのプラットフォームは、人や物を動かす方向へシフトしている。プラットフォームは単なるサービスの経由地ではない。そこに様々なものが集まってくれることで分散していく。集まってくるからビジネスになる。

小沢氏 スマホがプラットフォームの主戦場になり驚いていることがある。コミュニケーションはマネタイズ(収益化)が難しいといわれ、これまでは補完的なサービスだった。マイクロソフトの無料メールであるホットメールが電子商取引(EC)に派生することもなければ、チャットのヤフー!メッセンジャーも同じだった。ところがスマホ向けのLINEなどは、しっかりマネタイズできるようになってきた。なぜだろうか。

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