2018年5月25日(金)

起業コンテスト世界大会へ挑戦、27歳の思い
来年3月、ブラジル・リオ目指す

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2012/11/27 20:14
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 来年3月にブラジルで開催される起業家の世界会議に「日本代表」として出場するため、27歳の若者が賛同者からの投票を得ようと必死でコンテストの世界大会を戦っている。コンテストは米マイクロソフトなどが協賛する米非営利団体「スタートアップ・ウィークエンド」の主催。世界会議では米グーグルのエリック・シュミット会長などを前にプレゼンテーションでき、投資家からの注目も集まる。人生を賭した挑戦のため会社も辞めた若者の戦いを追った。(文中敬称略)

 「みんなの一票にかかってる。投票してください!」「ファイナリストいけるでこれ!みんなの力だよ、みんなすごいよ。俺本当にがんばるわ」「朝から涙が止まらない!」「絶対勝つ!バトンは落とさない」「10位台が見えてきたよ。これがみんなのチカラ!」……。

「SENSEINOTE」のフェイスブックページや、浅谷の個人ページでは、必死の投票呼びかけが続いていた

「SENSEINOTE」のフェイスブックページや、浅谷の個人ページでは、必死の投票呼びかけが続いていた

 まるで「選挙戦最終日、必死の訴え」という見出しがつきそうなセリフ。浅谷治希(27)は22日夕方から、自身のフェイスブックでこんな投稿を断続的に繰り返している。

 彼が訴えるのは、来年3月にブラジル・リオデジャネイロで開催される起業家の世界会議出場権などをかけたネット投票。世界中の「予選」で1位をとった112のチームが、世界会議に参加できる条件の上位15位内を目指しネット上で激戦を繰り広げている。投票はフェイスブックアカウントがあれば誰でも可能だ。

■「あなたを起業家にする54時間」

 米非営利団体のスタートアップ・ウィークエンドは、世界が抱える社会的な課題を技術的イノベーションで解決しようとする起業家支援の組織。毎年、世界各国・各都市で起業アイデアのコンテストを開催している。そのコンセプトがおもしろい。

日本での活動を支えるNPO法人「Startup Weekend」のウェブサイト

日本での活動を支えるNPO法人「Startup Weekend」のウェブサイト

 キャッチフレーズは「あなたを起業家にする54時間。No Talk, All Action」。限られた時間は3日。見知らぬ者同士が集まり、アイデアを披露し、チームを作って、できれば新たなサイトやサービスを完成させる。直近の予選は今月16日からの週末3日間、東京・大阪など国内5カ所を含む世界約130都市で開催された。

 浅谷は東京開催で1位をとったチーム「SENSEINOTE(センセイノート)」のアイデア発起人でリーダー。その名が示すように、教師がレジュメ(授業内容)やノウハウを共有するためのコミュニティーサイトで、教師向けのソーシャルメディアといってもよい。

 「これまで日本代表として世界大会で勝ち上がったチームはいない。人生をかけて本気で目指そうと思った。絶対に僕らが最初のチームになりたい」。28日の投票締め切りまで、残り時間はあとわずか。デッドラインを控え、なりふり構わない選挙戦の真っ最中だ。賛同者を一人でも多く募るため、コンテスト世界大会への挑戦権を得た3日後に会社を辞めたほど、入れ込んでいる。

■大学、社会人…暗中模索の日々

 「高校時代からビジネスモデルを考えるのが趣味だった」という浅谷は、慶應義塾大学に進学後、サークル活動などのキャンパスライフには目もくれずに起業を目指した。しかし、暗中模索の日々がしばらく続く。

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