ドコモが「プラチナバンド」でLTE投入 iPhone勢に対抗 仙台・新潟などで国内最速サービスも

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2012/7/27 18:41
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東名阪の大都市圏は1.5GHz帯の免許の制約上、当初は高速版LTEを展開できないが、東名阪エリアで1.5GHz帯が利用可能になる14年度に、下り最大112.5Mbpsのサービスを開始する。

1.5GHz帯では上下各15MHz幅と、2GHz帯の屋外よりも3倍の広さを確保でき、しかも現時点では未使用である。この1.5GHz帯をフル活用することで、LTEの大幅な高速化を図る。ソフトバンクモバイルが「SoftBank 4G」で9月に下り最大110Mbpsの端末の発売を予定しているが、ドコモの高速版LTEはこれを上回る通信速度となる。

800MHz帯、1.5GHz帯とも、ドコモが年末商戦向けに発売するLTE対応スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)の新機種で対応予定。対応端末の発売に合わせて、新たな電波でのLTEサービスを始める。

■今秋の「LTE版iPhone」に備える

LTEサービスはドコモが10年12月に商用サービスを開始し先行していたが、12年に入り他社が追随の動きを見せている。イー・アクセス(イー・モバイル)が3月にLTEを開始したほか、KDDI(au)とソフトバンクモバイルも秋に参入を予定している。

特にKDDIはLTEで、全国で800MHz帯と2GHz帯、さらに大都市圏では1.5GHz帯も併用し、大量の基地局を一気に整備することで、ドコモを追い上げる構えを見せている。「実際の通信速度がどの程度出るかで競合他社と勝負することになるだろう」(KDDIの田中孝司社長)と自信を示す。

また、12年秋には米アップルの「iPhone」でLTEに対応した新機種が登場することが見込まれており、これまで同様にKDDIとソフトバンクモバイルが発売するとみられる。ドコモはiPhoneの取り扱いについて「現状では難しい」(ドコモの加藤薫社長)との認識を繰り返し表明しており、ユーザーが「LTE対応のiPhoneを使いたい」としてドコモから他社に流出する懸念もある。

ドコモはパケット料金の実質値下げや端末購入時の割引施策などを打ち出すとともに、電波の整備や高速版LTEの展開などで、12年末から13年春にかけての商戦期に差異化を図る。

(電子報道部 金子寛人)

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