2019年1月24日(木)

進化版SNSで世界へ 風雲児たちが駆ける 躍進ネットベンチャー2012(1)

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2012/2/6 7:00
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今年は地方の営業所拡大に加え、海外の人材獲得支援も本格化させる。まず乗り込んだのが中国だ。昨年12月、ソーシャルリクルーティングは中国のSNS最大手「人人網」と提携し、日本企業向けの採用支援を開始した。顧客企業の採用ページを人人網に開設、中国人の就職希望者による登録情報を企業に提供する。

若年層を中心に利用者が1億人以上という人人網を活用することにより、企業が優秀な中国人学生にアプローチできるという訳だ。中国人の学生にとっても、自分の強みなどを直接日本企業にアピールできる場所となり得る。

春日が目指すのは、「アジア1のリクルーティングカンパニー」。中国の次に見据えるのは、ベトナムやインドネシアだ。今年中には日本企業の要望に合わせ、現地の学生向けに採用情報を発信できる体制を整える考えだ。

■「学び」の基礎、人をつなぐ

巨大SNSの軒先を借りて人材のマッチングに挑むソーシャルリクルーティング。一方、自社のプラットフォームで「先生」と「生徒」のマッチングに挑むサイトも、巨大SNSの陰で地道に成長している。「プライベートレッスン」の講師を紹介したり、講師と生徒、あるいは生徒同士のコミュニケーションを支援するサイト「Cyta.jp(サイタドットジェーピー)」だ。

サイタは、実名や写真が登録された講師から自分の興味によって選ぶことができる

サイタは、実名や写真が登録された講師から自分の興味によって選ぶことができる

「自分の経験を振り返ると、『しっかり学んだな』と思えるのは、教科書やカリキュラムのよさというより、魅力的な『人』との出会いや対話だった」。サイタを運営するコーチ・ユナイテッド(東京・渋谷)を創業した有安伸宏(30)は、そう振り返る。有安はユニリーバ・ジャパンを経て、2007年1月に起業した。

サイタは、高いスキルを持つ人と、学びたいと思っている人をマッチングするサイト。レッスンの種類は、ギターやドラムといった楽器やカメラなど趣味領域から、簿記やパソコンのデザインツール「イラストレーター」など資格や語学まで多岐にわたる。主な「教室」となる場所は、カフェやレンタルスペース、講師の自宅など。料金は1時間3600~4800円の範囲で設定し、一部をサイタが手数料として得る。

サイタがサービスを開始したのは昨年6月。今年2月時点で、サイタを通じて講師と出会い、対面でレッスンを受けた生徒の累計は約1万2000人となった。07年からリクルートも同様のマッチングサイト「おしえるまなべる」を運営している。その生徒数は約1万6000人。わずか9カ月で業界大手の類似サービスに肉薄する実績を上げた背景には、講師の選抜を厳しく管理し、講師や生徒を結びつける「ソーシャル」機能を充実させたことがある。

■他の講師と生徒のやりとりを公開

サイタは単なるマッチングサイトにとどまらない。講師と生徒に学習記録や各種連絡のための機能を提供したり、生徒同士が講師やレッスン内容について対話できるようにしたりと、「学び」に関するコミュニティー作りを重視している。そこには、有安の「出会いから学びが生まれる」という強い思いがあるからだ。こうした意味で、学びに特化した新手のSNSと見ることもできる。

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