【トロント=桃井裕理】菅直人首相は26日午後(日本時間27日未明)、同日昼に閉幕した主要8カ国(G8)首脳会議(サミット)の首脳宣言に北朝鮮への非難が明記されたことに関し、「G8として北朝鮮にきぜんとした態度で臨むべきだと私から申し上げ、G8のみなさんの合意を得た」と述べた。カナダのトロントのホテルで記者団の質問に答えた。
首脳宣言には、韓国の哨戒艦沈没事件について、北朝鮮の関与を認めた合同調査団の調査結果を前提とし、「攻撃を非難する」と盛り込まれた。
首相は同問題が議題となったG8の会合で、議長であるカナダのハーパー首相から冒頭発言を求められたことを明らかにした。そこで首相は「北朝鮮による哨戒艦沈没事件は許せない行為だ」と強調し、「この問題にはしっかりした指摘をし、非難すべきことは非難すべきだ」と主張したという。
国際社会の中で、北朝鮮を名指しで非難することに関しては中ロの抵抗が強かった。今回、ロシアの足並みもそろえ、G8の首脳宣言に非難を明記できたことについて、首相は「我が国にとって大変重要であり、韓国をサポートするうえでも重要だ」と評価した。
今回の首脳宣言では、北朝鮮による日本人拉致問題に関しても、北朝鮮に「人道問題の改善のための措置」をとるよう求める文言を盛り込んだ。これに関し、首相は「G8のみなさんの理解と支持をお願いし、支持をいただけた」と語った。
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