LINEが「フェイスブック連携」を始めた理由
「年内1億ユーザー」に向けラストスパート

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2012/11/26 20:20
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 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)向け無料通話・メッセンジャーアプリの「LINE」が立て続けに新施策を打ち出している。運営するNHN Japan(東京・渋谷)は26日、LINEの新規登録や友だち登録で、フェイスブックと連携する機能を追加した。すでに公表、あるいは開始している「オンライン・ツー・オフライン(O2O)」関連、ゲーム関連などの新施策に続く目玉施策となる。

既存ユーザーも、フェイスブックの友人情報をLINEの「友だち」として追加できる

既存ユーザーも、フェイスブックの友人情報をLINEの「友だち」として追加できる

LINEの新規登録には電話番号での認証が必須だったが、今回の機能追加でフェイスブック認証のみでも利用開始できるようになった。加えて、既存ユーザーがフェイスブックの友人関係をLINEの友だちとして取り込むことも可能になる。すでにアンドロイド向けアプリは対応を完了、iOS向けについても近日中にアップデートする。

これまでNHN JapanはLINEとフェイスブックの連携について、「かたくなにやりませんといってきた」(LINE事業を統括する舛田淳執行役員)。だが、世界7800万人、国内3600万人(26日時点)を達成したこのタイミングで、方針転換に踏み切った。

「我々は本当の知り合い同士をつなげたいんです」

なぜこれまでLINEには、要望が多かったにもかかわらずフェイスブック連携機能がなかったのか。その理由を舛田執行役員はこう語る。

LINE事業を統括するNHN Japanの舛田淳執行役員

LINE事業を統括するNHN Japanの舛田淳執行役員

「我々は本当の知り合い同士をつなげたいんです。身近な人とのコミュニケーションをホットにする。その関係性をいかにピュアに構築するかということで、お互いの(携帯電話の)電話帳に載っているような関係性を重視してきました」

フェイスブックは各人の使い方にもよるが、一度名刺交換をした程度、あるいは単なる同僚、場合によっては会ったことがない人など、お互いの電話帳に載っていないような薄い関係性でも友だち関係になることが多い。そうした薄い関係性は、濃い関係性を重視するLINEにそぐわないというわけだ。しかし、ここにきて方針転換した背景には、いくつかの理由がある。

まずは、携帯電話の電話帳をLINEのサーバーにアップすることへの懸念に対して、別の選択肢を用意するという狙いがある。LINEは、電話帳のデータをスマホから取得、Aさんの電話帳にBさんが、Bさんの電話帳にAさんが登録されている場合、自動的に友だち一覧に追加される仕様になっている。友だち申請、相互承認という行為を省いたことが、爆発的な普及とコミュニケーション量の増大につながった。

電話帳利用に懸念を示すユーザーへの配慮

LINEは取得した電話帳データを、「友だちのマッチング以外には使用しない」「セキュリティー対策も万全に行っている」とし、実際、情報流出などの事故も起きていない。

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