/

白金「億ション」で大成が施工ミス、手直し中

建設中の超高層マンション「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」(東京都港区)で、鉄筋が足りないまま鉄筋コンクリート(RC)柱が打設されていたことが分かった。発注は積水ハウスで、設計・施工を大成建設が担当している。

工事現場の内部を外苑西通りから見る。タワークレーン2本が立つ(写真:日経アーキテクチュア)
「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」の工事現場。3月25日時点で地下躯体工事の最中で、午前中からミキサー車が出入りしていた(写真:日経アーキテクチュア)

同マンションはRC造の地下1階、地上30階建てで、総戸数は334戸。2013年1月に着工し、現在は地下く体工事の最中だ。

不具合は地下に設置したRC柱で見つかった。積水ハウス広報部によれば、計34本あるRC柱のうち19本で、主筋を固定する補強筋(拘束筋)の一部が設置されないままコンクリートが打設されていた。

2月に大成建設が不具合に気付き、その翌日に積水ハウスに報告した。大成建設は2月下旬から柱のコンクリートの不要な部分を削って補強筋を設置し、再打設する作業に入った。積水ハウス広報部によれば、手直しの工事は4月上旬に完了予定だ。

「事件性も品質の問題もない」

「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー」の完成予想図(資料:積水ハウス)

積水ハウス広報部は、「図面と異なる施工をしたことに工事中に気付き、作業をやり直している。事件性も品質の問題もない。設計変更もしないし、工期や引き渡しのスケジュールも変わらない」と性能面での問題がないことを強調した。引き渡しは当初予定通り15年7月の予定だ。

また、追加費用について、「工事中に起こった事態なので、一般論で言えば施工者側の負担になるが、現時点で発注者が口出しすることではない」とした。

都内では、三菱地所レジデンスが発注した「ザ・パークハウス グラン 南青山高樹町」で600カ所以上のスリーブに不具合が見つかり、建て替えることが決定している。

パークハウス高樹町では竣工直前に不具合が発覚し問題となったが、グランドメゾン白金の杜 ザ・タワーでは、地下く体の施工中に不具合に気付き、再施工したという点で性質が異なる。

大成は「コメント控える」

大成建設広報室は日経アーキテクチュアの取材に対し、「コメントは控える」と回答。なぜ拘束筋が不足したまま打設されたのか。3月25日時点で原因は明らかになっていない。

同マンションの敷地は、東京メトロ白金台駅から徒歩10分。「プラチナ通り」と呼ばれる外苑西通りに面している。積水ハウスのウェブサイトによれば、プラチナ通りに接道する超高層(20階以上)の分譲マンションは過去30年で初となる。第1期販売分の最多価格帯は8900万円台、最高価格が3億5900万円の高級マンションだ。

13年から販売を開始し、第1期は即日完売。3月25日時点で218戸が契約済みだ。4月中旬に第2期5次の販売を予定している。積水ハウス広報部は「契約者には、経緯と事実関係を説明し、問題がないことを伝える予定だ。安心してもらえるまで説明していく」とコメントした。

(日経アーキテクチュア 島津翔)

[ケンプラッツ 2014年3月26日掲載]

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン