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インテグラル方式の3Dディスプレー、画質改善も実用化は20年先

NHK放送技術研究所は,以前から開発を続けている「インテグラル立体方式」の3次元(3D)ディスプレーで,立体映像の画質を大きく改善した,と発表した(写真1)。このディスプレーは,「NHK技研公開2010」(2010年5月27~30日)で一般公開する。

今回の同方式のディスプレイは,ハードウエア上の仕様は2009年度の公開時とほとんど変わらない。変更したのは主に画像処理の内容で,「画面歪みなどを改善したことで,映像の画質が実質的に向上した」(NHK技研)とする。

インテグラル立体方式は,裸眼で3D映像の表示を可能にする方式の一つ。撮影時と表示時の両方で,多数の微小なレンズを並べたレンズ・アレイに映像を通すことで実現する。同方式は「光線再現方式」とも呼ばれ,原理的には目の焦点がディスプレー面にではなく,立体的な映像自体に合うとされている。つまり,3D映像に付きまとう「調節と輻輳(ふくそう)の矛盾」が起こらず,目が疲れにくい3Dディスプレーが実現すると見られている。

ただし,実際には,まだ立体映像の解像度が低いことなどから,「眼の焦点が映像に合っているかどうかを実証できていない」(NHK技研)という。NHK技研は今後,解像度を高める工夫を取り入れるなどして,20年以内の実用化を目指すとする。

(日経エレクトロニクス 野澤哲生)

[Tech-On! 2010年5月26日掲載]

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