「クリック詐欺」スマホも標的 複数操作、手口巧妙に

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2012/1/2付
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インターネットサイトの会員になっていないのに、クリックしただけで料金を請求される「クリック詐欺」が、利用者を脅かし続けている。請求までに複数回クリックさせたり、アダルト画像が画面から消えなくなるウイルスを使ったりと、利用者を心理的に追い込む手口はますます巧妙に。最近はスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)を狙ったサイトやウイルスも急増しており、専門家は警戒を呼び掛けている。

画像や動画をダウンロードしようとしてクリックすると、アダルト画像と料金請求画面が現れ、電源を切っても消えなくなるケースも=情報処理推進機構提供

画像や動画をダウンロードしようとしてクリックすると、アダルト画像と料金請求画面が現れ、電源を切っても消えなくなるケースも=情報処理推進機構提供

千葉県警は昨年11月、「4クリック詐欺」で現金をだまし取ったとして、暴力団幹部の男を詐欺容疑で逮捕した。4回クリックさせて登録料名目などで現金をだまし取る4クリック詐欺の摘発は全国初。県警によると、男は昨年3月~10月まで、約千人から総額約5千万円を詐取したという。

男の手口は、無料アダルトサイトとうたって利用者の関心を引き、(1)年齢認証(2)利用規約(3)動画再生ボタン(4)ダウンロード確認――と計4回、利用者にクリックさせる。4回目のクリックでウイルスに感染、パソコンの画面にアダルト画像とともに「登録完了です」という文字が表示され、画像が消えなくなる仕組みだ。

登録完了画面で5万円前後の入会登録料を支払うよう要求。実は利用規約には目立たないように「有料」と書かれており、4回クリックして自ら"承認"してしまった形の利用者は「自分が悪かった」と思ってしまうという。

被害が拡大したもう1つの理由を県警は「アダルトサイトを見ようとした後ろめたさと、画面が消えない不安から、料金を支払ってしまった人が多かった」と分析する。

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